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SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事
若林剛之
一日一駄話
“茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【86】”
本日は日曜日!数寄屋大工一家の箱入り娘、寺田 由のコーナーです!

いまや「Matcha」は世界共通語。
空前の抹茶ブームで、日本の茶文化が世界中から注目を集めています。
抹茶は、緑茶とはまったく違う手間ひまのかかるお茶。
5月に摘んだ新芽を冷暗所で寝かせ、11月に封を切って石臼で挽く——
丁寧な工程を経て、ようやく一服の抹茶が生まれます。
その“臼挽き”を体験しに、SOU・SOU伊勢木綿の店長 本間とともに宇治を訪ねました。
宇治といえば言わずと知れたお茶どころ!
訪ねたのは江戸時代から続く老舗のお茶屋さん。
立派な門構えの建物の中には代々受け継がれていきた歴史ある「茶壺」が並んでいます。
覆下栽培(日光を遮断するために黒い覆いの下で栽培する方法)で育てた茶葉を揉まずに茶壺で保管し、乾燥させた茶葉を「碾茶(てんちゃ)」といいます。
碾茶を石臼に入れ、ゆっくり回すこと約10分。
採れたのは、数グラムの抹茶。
「こんなに回してこれだけ!?」という感じです。
ですが、これこそ抹茶の贅沢さ!
(もちろん今はちゃんと自動化され、茶葉は冷蔵庫で保管しているそうです!)
さっそく、挽き立ての抹茶をいただきにお茶室に移動。
馴染みのある抹茶の“苦味”や“甘味”よりも、爽やかで自然のままの荒っぽさも残る“青さ”が際立つ味わい。
一瞬「青のり」を思わせるような香りがするのが不思議。
近年、世界的な抹茶人気の影響で価格が高騰し、
茶道の現場ですら入手が難しくなっていますが、その一方で日本のお茶や茶道に興味を持つ人が増えているのは嬉しいことでもあります。
色々な変化を乗り越えたり、受け入れたりすることで
お茶もまた、時代とともに新しい文化を育てていくのかもしれません。
それはそれで楽しみなことです。
《つづく》
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それでは、また明日。


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