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SOU・SOU日記
“【SOU・SOU日記】”
勝手に描いた
こんにちは、傾衣の徳治です。
先日、愛車(自転車)にまたがって圓徳院に行ってきました。
ここは秀吉の妻、ねねの終焉の地です。
他の用事ついでに寄ったのですが、よく考えてみると圓徳院には水墨画で有名な長谷川等伯の襖絵があり、前から気になっていたのを思い出しました。

自転車どこに置こう、、と迷っていると、受付にいた方が「門の前に置いていいですよー」と優しい一言を掛けてくれたので
「自分が置かして貰ったら、他のお客さんも置かはるでしょうし、迷惑をお掛けしそうなので、、」と強がってみると
「そしたら中に置いて貰って結構ですよー」と。
いいんですか!?なんて柔軟な圓徳院!大好きになりました。
そして更に「写真など撮影禁止の場所はありますか?」と聞いてみると、
「全て写真OKです!」
気持ちいい!!太っ腹!!北政所最高!!

そして門をくぐって(徳って字に親近感を憶えながら)

はい、出ました目的の<山水図襖>
桐紋の襖の上に絵を描くという事は、ほとんど類を見ないらしいです。
総柄の上にぼんやり水墨画が描かれているのですが、単純に格好いい。
時間の経過で茶色に変色した襖の紙も昔はもっと白く、光りの角度によって桐の紋が浮かぶ襖だったようです。
この桐紋の上に絵を描きたいと祈願した等伯が、どうしてもあきらめられず、主が留守の間に周りの制止も無視して勝手に描いたというエピソードが残っているそうです。
切腹、切腹の時代に、そんな事をして生きていられるとも思わないので、もっとほかに理由があるんじゃないかと思ってしまいますが、それが真実であれば長谷川等伯という人はかなりのアニキだったのでしょう。

愛嬌のある狐。茶室で人を化かしていたようです。

書院にいる時に写真を取り忘れたので、外からになってしまった、、

伏見城から移築された枯山水庭
ねねの道の人混みからは想像もつかない静けさで、よい気を貰いました。
書院で圓徳院について説明をして下さった方が、これまた雰囲気良くて、ついつい居座ってしまいました。
こういう所に、どんどん子供を連れて来なさい。
子供は勝手に吸収して感性を磨くから。
こんな良いアドバイスまで貰ってしまって、大満足の一日でした。
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2 件のコメント
はじめまして、徳治パパさん。
数年前、作務衣着たさに円徳院さんで労働経験を積んでいた者です。正直、昼はねねさん邸、夜間拝観時はその上にある高台寺でしどろもどろに説明をしていたんですよ(笑)。
日記内で載せられた懐かしい風景画から若かりし頃が甦りました。
ねねさんというお人がいた、という事実だけで優しい感じを覚えるお寺さんだなと年を重ねた今思います。
もうすぐライトアップの時期に入りますが、昼間と夜間の違いを堪能するには十分に秀でた場所だと私的に超おすすめです。
最後に話が反れるのですが、今は無くなったのかな作務衣店の作務衣型ロゴマーク…。もうソウソウさんでお洋服お買い求めなってもポイントカードにあの作務衣マークがつかないと思うと残念です。(すいません、過去に生きるヤツで)
2年後には初のマイ作務衣を上下セットで購入しようと計画中です(それまで日々精進を重ねるのみです)。
話長くなりすいませんでした。ご興味あらば夜の円徳院も行ってみてください。なんなら親子さん4人で!(夜間なんで足元にはご注意ください…)
コメント有難うございます。
そうですか!ねねさん邸でお仕事されていたとは、作務衣の着こなしのプロですね。
こういう場所へ行って説明をして頂けるのはとても有り難いです。
(学生の頃なんかは、いっさい聞いてませんでしたけど、、)
夜の圓徳院楽しみにしてます!親子4人で攻めてきますね!