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“有松絞り染め体験/菊池 明美”
 菊池明美
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皆様こんにちは!
青山店のレッズサポ、菊池明美です。
日曜日でしたが観光客はそれほど多くなく、街は歴史を感じさせる、凛とした静かな佇まいをたたえています。
 13時から有松絞りの体験を申し込んでいたので、それまでの間、街を散策して過ごしました。
13時から有松絞りの体験を申し込んでいたので、それまでの間、街を散策して過ごしました。 駅に近い街道の入口にある中濱商店さんはご自身も絞りをされていて、師匠にあたる方の思い出話を交えて説明してくださいました。
駅に近い街道の入口にある中濱商店さんはご自身も絞りをされていて、師匠にあたる方の思い出話を交えて説明してくださいました。何日かかけて一反を絞り上げるのですが、絞りは均一でなければならず、例えば夫婦喧嘩をした後では力の入り具合が前日とは違ってしまうことがあり、日々平穏な心で絞らなくてはいけないと最初に教えられたそうです。
有松・鳴海絞会館では有松絞りの歴史や実演を見学。
今年87歳とおっしゃる女性が自作の絞り台(絞る際に布を引っ掛けたり固定したりする、和裁のくけ台のような物。)の土台を座布団の下に入れて正座され、鹿の子絞りのような「変わり三浦絞り」を括っておられました。
絞りは小さい頃から生活の中にあり、「お小遣いを貰えるのが嬉しくて、絞るのは楽しかった」とお話ししてくださいました。
13時少し前に体験をさせて頂く有松工芸さんへ。3グループ合同で体験です。
 こちらはただ染めるだけではなく、有松の街の成り立ち、有松絞りの歴史、絞り技法の種類などをきちんと説明して下さるのでとても勉強になりました。
こちらはただ染めるだけではなく、有松の街の成り立ち、有松絞りの歴史、絞り技法の種類などをきちんと説明して下さるのでとても勉強になりました。店内にかかっている作品を参考に、自分の染めたいデザインを考えます。
昨年、大阪の堺で板絞りの雪花絞り染めを体験したので、今回は糸で括る絞りにしました。
手ぬぐい生地の角をぎゅっと手で絞って木綿糸で括り、絞り台のV字の切り込みにに引っ掛けて更にぐるぐるときつく括って行きます。くくった内側は染料が染み込まず白いままで仕上がります。
 <着用商品>159cm
<着用商品>159cm◆高島縮20/20 グランシャツワンピース六分丈/今様(現在売切れ)
◆高島縮40/40 レギンスパンツ/濡羽色
途中、絞らない部分を挟んで更に糸で括り、反対側の角からまた括ります。
 真ん中の部分には白い水玉的な物をいくつか配置したいので、用意されていたビー玉や割り箸、つまようじなどの小道具を使って絞るのかと思いきや、社長さんが「職人絞りやってみるか?」と。
真ん中の部分には白い水玉的な物をいくつか配置したいので、用意されていたビー玉や割り箸、つまようじなどの小道具を使って絞るのかと思いきや、社長さんが「職人絞りやってみるか?」と。角の部分を細かく丁寧に括っていたのを見ていて素質があると思って下さったのか(?)、お声を掛けて下さいました。
別の絞り台に跨って、先程よりも細いV字の部分に大き目に玉留めをした糸引っ掛けます。
水玉にする部分の生地を摘んで半径の長さ辺りから括り始めます。
右手に持った糸を一巻きし左手で引っ掛けてある糸に一巻きして締めます。
これを繰り返し水玉部分の中心(摘んだ先っぽ)近くまで下から上へ向かって括ります。
 括り作業が楽しくて、予定の数より多めに絞ってしまいました(笑)
括り作業が楽しくて、予定の数より多めに絞ってしまいました(笑)一度水に漬けてからモスグリーンの染料に浸し、ムラにならないようゆっくりかき混ぜます。
 少し長めに浸したので濃い抹茶色に染まりました。
少し長めに浸したので濃い抹茶色に染まりました。 絞りの数が多いと染めた後の糸をほどく数も多くなるわけで、予定より大幅に時間オーバーでしたが、後の予約は入っていないので、気にせずやって行ってとおっしゃってくださり、完成!!
絞りの数が多いと染めた後の糸をほどく数も多くなるわけで、予定より大幅に時間オーバーでしたが、後の予約は入っていないので、気にせずやって行ってとおっしゃってくださり、完成!! 丸い水玉にするには、糸で丸く縫いとってから絞るのだそうで、手で摘んで絞るとどうしても四角くなりがちな のですが、これも「味」ですよね。
丸い水玉にするには、糸で丸く縫いとってから絞るのだそうで、手で摘んで絞るとどうしても四角くなりがちな のですが、これも「味」ですよね。社長さんのご指導のお陰で「わーい!有松絞り!やったー!」と大満足な出来上がりでした。
途中、隣のテーブルのアメリカからの男性が、 この後の日程で京都へ行くと耳にしたので、時間があったら寄ってみて!と「おいでやす券」(SOU・SOUにご来店された事の無いお客様にお渡ししております)をお渡ししていると「何?SOU・SOUの人?以前仕事させて貰って、若林さんにお世話になったんです。」と社長さん。
 SOU・SOUが結ぶご縁ですね〜!
SOU・SOUが結ぶご縁ですね〜!
もっともっと有松を堪能したかったのですが、帰りの新幹線の時間もあり、楽しみはまたの機会に。次回は鳴海地区にも行きたいな。
毎年6月初めの土日に開催される「有松絞り祭り」にもいつか参加してみたいです。
名古屋方面へお出掛けの際は、名鉄で30分ほどの有松・鳴海へ足を延ばして、絞り体験いかがでしょうか。
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5 件のコメント
わっ!姉さん、私も有松工芸さんで絞り体験しましたよ!本当に勉強にもなって楽しかったな〜
また行きたいです!姉さんの手拭いかっこいい!!
鈴木 園子 様
コメントありがとうございます!
園子さんもでしたか!
土日は、まり木綿さんも近清さんも絞り体験予約が出来ず、じゃ◯んの割引もあったので有松工芸さんに予約したのですが大正解でした。
社長さんご夫妻の人柄もあり、とても良い体験になりました。いろいろな組み合わせで絞りをさせていただけるので、また絞りに行きたいです♪
園子さん作の手ぬぐいも、今度見せてくださいね!
この記事のおかけで、堺でも体験できると知り、夏休みに子供と行くことにしました!長年住んでいたのに、堺に雪花染めの伝統産業があることを知りませんでした。。綺麗な雪花の模様が出るといいなぁ。ありがとうございます
ろろ 様
コメントありがとうございます!
私の日記がお役に立てて嬉しいです!
「堺は古墳と与謝野晶子だけちゃう!晒しも有名なんやで!」と堺市出身の西永に教えられ、角野晒染体験工房さんに行ってみました。
スタッフの方が親切丁寧に教えてくださり、思っていたよりも簡単にカラフルな雪花絞り手ぬぐいを染めることが出来ました。
ろろ様もお子様と一緒に、楽しく素敵な体験をしてくださいね!
ランニング用腕カバー(確か綿)が色移りなどで廃れた感じに成り、藍染にしてみようか?と考えていました。
ですが、自分であれこれやってどうなのかな?と迷い、まだ手つかず。
どうせボロ・・なのでやってみよう!!珈琲染めでも良いかと思いながらもやっぱり夏の涼しさ!?藍染挑戦してみます。
※手仕事復活でしょうか?(^^)