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“「富士」を作ってみた”

皆様、こんにちは。
秋の夜長に針仕事、お裁縫担当の椿です。
作ってみたシリーズも今回で11作目となりましたので一度まとめてみます。
わっかストールを作ってみた
大帷 短丈を作ってみた!
高島縮でゆかたみたてを作ってみた
手ぬぐい風呂敷を作ってみた
高島縮で「双筒衣」を作ってみた
「広形もんぺ」を作ってみた
「大帷」を作ってみた
薙刀四角衣を作ってみた
ハギレで「枕カバー」を作ってみた
半巾帯を作ってみた
振り返れば、色んなものを作ってきたみたいです…!
さて、今回は富士山をイメージした形のパンツ「富士」を
「高島縮計り売り」を使って作ってみました。
選んだ生地はこちらです。
テキスタイル計り売り (高島縮 坂尾織物)/留紺(とめこん)<50cm>
テキスタイル計り売り (高島縮 坂尾織物)/BORO<50cm>
無地×柄で作ります!
「まっすぐ縫いの服」レシピページには
小巾38cmの「久留米絣」を使用しておりますが、「高島縮」は広巾110cmなので生地要尺が変わります。
また、レシピページの富士は総丈や腰囲を見るとおよそSサイズ相当かと思われますので、今回はMサイズに変更して作ってみることにしました。
まずは型紙を起こします。
スカート部分は3つのパーツに分かれておりますので1パーツごとに製図を引こうとしましたが、レシピページ記載の各辺の長さ情報が少ないので、完成図を引いてからパーツごとに切り分けていきました。
製図が一番時間が掛かったように思います。
■Mサイズ寸法
※単位は全て(cm)
レシピページに載っていない情報は、富士(Mサイズ)の実寸を測って参考にしました。
全ての線の長さは記載しておりませんが、製図を引くのに必要と思われる長さは上図にまとめてみましたので、レシピページと併せてご参考いただけましたら幸いです。
型紙が出来たので、次は生地要尺を計算します。
今回は無地部分(生地A)✕柄部分(生地B)の仕様で作ります。
サイドポケットを付けたかった為、生地要尺は下記の通りで作ることができました。
■無地部分(生地A)⋯170cm ※サイドポケットを含む
■柄部分(生地B)⋯100cm
レシピ通りのサイズかつ広巾生地で作るならば、もう少し短く済むとは思いますのでご参考まで。
ここからは製作についてです!
レシピページの手順1に入る前に、全てのパーツの必要な箇所にジグザグミシン(ロックミシン)を掛ける工程が入ります。
※小巾の反物は生地の耳を利用できますが、広巾の場合それが無い為。
必要な箇所というのは、ウエストや足首回りを除く全てです。
三つ折りなどで生地端が隠れない部分ですね。
以前製作した「広形もんぺ」は、ポケットに物を入れると重みでウエストが下がって来るのが悩みだったので、今回は調節できるようにウエスト紐を入れることにしました。
既製品の富士はウエスト紐が外側に来ますが、私は紐はしまいたい派なので内側に紐穴が来るように印を付けます。
これもレシピページには無いので既製品のサイズを測って参考にしました。
紐を通す穴の処理は、ミシンのボタンホールを開けるモードを使いました。
説明書を見ながら初めて使いましたが、新鮮で楽しかったです!
スカートの裾部分の縫い代は、レシピには2.5cmと記載がありますが、3.5cmで取った方が無理なく仕上がると思います。
縫い代2.5cmで取った場合は、裾の折り返しの幅が短くなるのと、縫い代の延長部分(下図の7.5cmと記載の部分)が余るので少しカットすることをオススメします。作ってみないと分からない部分でした…!
これもレシピには無いのですが、裾の足首周りの縫い目(下記画像の白丸部分)を、補強の為に数回返し縫いをしておくことをオススメします!
この部分は履いているうちに結構負荷がかかる部分ですので。。
最後に、レシピページでは省略してありますが、
ウエストゴムを通す際のゴム通し口を開けて、ウエストベルトとスカート部分を縫い合わせます。
開けるのは何cmでもいいとは思いますが、今回40mmとゴム幅が広めなので、余裕を持って10㎝程開けてみました。
結果、通しやすかったです!
長々と書いてしまいましたが、完成しました!!
■身長:164㎝
紐が外から見えないのもあり、ウエスト周りがスッキリしてタックインしても良い感じです。
今回は手間暇を少しでも少なくしたい気持ちをぐっと堪えて、サイドポケットもウエスト紐も付けて正解でした!
少し涼しくなった今の季節こそ、高島縮の気持ちよさを感じます。
これから沢山着て秋を楽しもうと思います。
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