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長沼ふみ
SOU・SOU日記
“お稽古に通う”
先週は、炉開きのお稽古でした。
「風炉」から「炉」へ切り替わり、初めてのお稽古です。
軸は「門を開けば落葉多し」。
記録を遡ると2年前の炉開きにも掛けられていました。
この言葉には前句があり、「雨を聴いて寒更尽く 門を開けば落葉多し」と続きます。
夜更けに雨音だと思っていたものが、朝、門を開けると落葉の音だったと気づく
──そんな秋の情景が詠まれており、禅語としては「自分の思い込みと実際の世界は異なる」という教えがあるそうです。
主菓子の菓銘は「地球儀」。
今年の流行語にノミネートされていた「戦後80年」「昭和100年」をテーマに作られたお菓子とのこと。
地球儀をきれいに割る千葉さん。
なんと!
中は黒糖餡で地殻を
赤く色づけられた餡と刻んだ栗でマグマや岩石を表現されていました。
外側の寒天は大気圏でしょうか。
お干菓子は、山口県の銘菓「ささめゆき」と、すはまの「千代結び」です。
この日、床に飾られていた香合も「千代結び」。
京都の「朝日焼」で、やわらかな色がとても素敵でした。
おいしいお茶とお菓子を頂きながら、色々な職人さんが携わる道具に触れられるお稽古は、改めて貴重な時間だと感じます。
今月も楽しみです。
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