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“茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【92】”
本日は日曜日!数寄屋大工一家の箱入り娘、寺田 由のコーナーです!

暦では立春を迎えているとは言え、まだまだ寒さの厳しい季節。
茶室に生ける茶花(ちゃばな)、中でもこの時期の主役は「椿」です。
あるタレントさんが
「白って200色あんねん!」
と言ったのと同じように
「椿も200種あるねん!」
ということで、
たくさんの種類がある椿。
気まぐれに図鑑を開いても、そこはもはや椿のパラレルワールド。
見た目はほぼ同じなのに、それぞれにしっかりと名前があるのがなんとも可愛らしい。
↑信楽にある山野草のお店で見かけたたくさんの椿の苗
光源氏、夫婦星、千羽鶴、侘助に乙女椿、一休・・・対馬の娘!
どれもちょっと意図的な日本っぽさ(昭和感!)があってそれも良いですよね。
「花は野にあるように」というのが花を生ける時の千利休の教え。
私のように田舎の野に放たれて育ったものの、ちょっとカッコつけたい欲のある者に自然の世界は厳しいものです。
そんな良い枝、良いお花はありません。
↑庭の塀を駆使して(よじ登って)手に入れた枝
しかし、ケチん坊なので買うなんてことはできません。
むしろ庭の椿を売りにこようか!と思ったくらいお花屋さんの椿は高価なのです。
値段を知った時はちょっとだけ怯みました。
華やかさは必要なく「あえて」質素で素朴も意外と労力が必要なのが現代。
どういう経済の仕組みなのか、誰か教えてほしいものです。
さて、そんな俗っぽさを感じさせてはならぬ「さりげなく」季節の風情を茶室にもたらす花。
生けた時に開花しているものではなく、あえて蕾を生けて綻びはじめる「気配」を感じさせることもお茶の世界の美意識のひとつ。
(流派によって蕾の捉え方が違うと聞いたことがあるので、その辺りは悪しからず・・・)
お茶のお稽古に行くと、すでに先生が花を生けてくださっているのですが、愛でるのは簡単なんです。
これを自分でやってみるといかに未熟かを思い知らされます。
↑母が座敷に生けた椿。
皆さんも身近な花をそっと「野にあるように」生けてみてはいかがでしょうか。
そろそろ春の気配も感じられるかもしれません。
私はやっぱり、花より団子かな。
《つづく》
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それでは、また明日。
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