毎日更新!SOU・SOU読本
一日一駄話
“茶室彼是(ちゃしつあれこれ)【94】”
本日は日曜日!数寄屋大工一家の箱入り娘、寺田 由のコーナーです!

SOU・SOUの店頭に明るい色の商品が並びだすと、心も弾みます。
春うらら、まさにそんな気分です。
3月、お茶では「利休忌(りきゅうき)」という大切な行事があります。
文字通り、千利休の命日です。
今年は大河ドラマでも話題の豊臣秀吉の怒りを買い、利休は切腹を申しつけられた――
と言う歴史上の出来事はドラマや映画でもドラマチックに演出されるシーン。
旧暦の2月28日は、千利休の遺徳をしのぶ日。
各流派のお家元では行事が行われるのが慣習となっています。
私たちお稽古人も、その前後の時期に利休を偲びながらお稽古をします。
床の間には、利休が描かれた掛け軸に利休が好んだとされる黄色い菜の花。
これが「利休忌」の景色です。
この日は「茶湯(ちゃとう)」というお点前を行います。
「茶湯」とは、仏前や祖師、霊前に供えるお茶のことで、普段は聞き慣れない言葉ですよね。
羽のようなつばのある「天目台」に、「天目茶碗」という特別な器をのせてお供えします。
SOU・SOUでも人気のテキスタイル「天目」は、国宝にもなっている「曜変天目」というお茶碗。
同じ天目でも、見た目が少し違いますが、上等なお茶碗という扱い。
そして「茶湯」は、普段のお点前とは少し異なります。
お茶碗にお湯を汲み、その中に抹茶の粉をふわりと散らします、ふりかけのように。
そしてシャカシャカ・・・混ぜない!!
「茶」と「湯」、それがそのまま「茶湯」なのです。
供えるものとはいえ、
(絶対おいしくないやん……)
と、私は心の中で思ってしまうわけですが、そういうものなのだそうです。
床の間に掛けられている利休の掛け軸には、辞世の句が記されています。
人生七十
力囲希咄
吾這宝剣
祖仏共殺
堤る我得具足の一太刀
今此時ぞ天に抛
ちょっと難しいので現代語を・・・
人生は七十年。
さあ一喝。
この宝剣こそが我がもの。
仏も祖師もすべて断ち切るって
自ら会得した完全なる一太刀を携え、
今このとき、それを天へと投げ放つ。
といった感じだそうです。
現代語訳にしても少し難解ですが、辞世の句なので利休本人に「ここのところ、どういう意味ですのん?」と尋ねることは叶いません。
そして実際に、さまざまな解釈がなされています。
凡人にはその真意はなかなか掴みきれないということなのでしょう。
茶の精神を築き、それを貫き通した利休。
すべてを見抜き、何かを悟った境地のようにも感じられますが……
みなさんは、どのように受け取られますか。
(もちろん、あくまで一つの感じ方としてお読みくださいませ。)
さて、春も爛漫。
菜の花の美しい季節です。
《つづく》
========================================
それでは、また明日。
-------------------------------------------
【今日の合言葉】
「茶室彼是(ちゃしつあれこれ)」
・店舗でお会計時に、〔今日の合言葉〕を言って頂くと、1ポイント差し上げます。
(1日に1ポイントのみの進呈です)
・毎日変わりますので、ご注意ください。
・店舗のみのサービスとさせて頂きます。
あしからず御了承願います。
-------------------------------------------
- 関連記事
-



