先日のお休みの日、お家でゴロゴロと昼寝をしていると、
「ちょっとー、お茶するでー!」
と、呼ぶ声。
呼ばれる方へ行ってみると、久しぶりの家族茶会が開かれていました。
電気もクーラーもない「小間(こま)」という小さな茶室に、扇風機を全開にして家族5人がギュッと着席。
お茶のお点前は兄が担当。
父と兄が自作した、へぎ板の銘々皿と黒文字。
その上に並ぶお菓子は、友人作の“はったい粉”の冷たい羊羹と、黒糖とココナッツの琥珀糖です。
「はったい粉」は、私はあまり馴染みがなかったのですが、きな粉とも少し違う香ばしい風味がなんとも滋味深く、喉越しのよいお菓子。
関東では「麦こがし」と呼ばれるそうで、徳川家康の好物だったとか。
(Wikipedia調べ)
琥珀糖は夏の名残を感じる黒糖とココナッツの味。
お茶は、夏の平茶碗で。
暑い季節には、熱くて飲みにくいお茶を少しでも早く冷ますために、このような平たいお茶碗を使うことがあります。
床(とこ)の花入は「左官鏝(さかんごて)」。
かつて土壁を塗るときに左官職人さんが使っていた道具を、花入に仕立てたものです。
露地(茶庭)の松も剪定をして、すっきりと男前になりました。
たまたま家の敷地で黒とんぼを見つけました。
珍しくてしばらく眺めていると、あっという間にどこかへ飛んでいってしまいましたが、黒とんぼは「神の使い」とも「ご先祖様の化身」とも言われているそうです。
「もしかしたら、おじいちゃんかもね〜」
そんな話をしながら、久しぶりに茶人だった祖父のことを思い出しました。
家族でお茶を囲み、
夏の名残を感じ、
ちょこっと登場した祖父・・・
暑さの残る小さな茶室で過ごした、家族との夏の終わりのひとときでした。


