毎日更新!SOU・SOU読本
“美の壺”
19日(水)午後7時30分?NHKBSプレミアム「美の壺」でSOU・SOU足袋が紹介されます。
写真は撮影の様子
インタビュー収録中ということで閉め出されているトクジとヨシザキ
30分の番組で、一番最後に紹介して頂けるそうです。(多分ほんの少しだと思います)
ちなみに再放送の日程は以下のとおりです。
23日(日)午前4時30分?NHK総合テレビ
25日(火)午前11時00分?NHKBSプレミアム
確かブーツ特集だったと思いますが、SOU・SOU足袋10枚コハゼをブーツとして取り上げて下さいました。
まーどんな風に取り上げて頂いてもありがたいものです。
多分放送後に「ヒール付きはないの?」というお客様からの声が出ると思います。
今までも散々言われ続けてきましたが、基本的にヒール足袋を作る予定はありません。
ヒールがどうこうというわけではないのですが、地下足袋本来の機能がない、見た目だけのものはちょっとウソっぽい。
そして、地下足袋工場の職人さん達もあまり作りたがらないと思います。
でも、少し踵が付いたものは今後作っていきたいと思います。
ご高齢の方にとっては、フラットなのはとても履きづらいそうなので。
地下足袋は健全に発展していくようなモノづくりを今後も心がけていきたいと思います。
写真は、京都駅八条口下りエスカレーターにある大村昆ちゃんの看板
ちょっと写真が変わりました。
それでは、また明日。
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“社員の対応”
17年くらい使っていたドコモからauへ乗り換えました。
となりにあるのはバッテリーです。
テキスタイルカバーはSO-SU-U濡羽色
とうとう今までの携帯が壊れてしまったのです。
まーそれはいいのですが、auの店頭でドコモに電話をし、解約の旨を伝えました。
ネットでも誰かが書いていましたが、さすがドコモの方は良い対応をされます。
こっちが申し訳ない気持ちになりました。
最終的にiPhoneを選んだのでキャリアを変えなければいけなかったのですが、その対応はとてもいい勉強になりました。
僕はすっかりわすれていましたが「貯まっている13000ポイントは奥様の方に移行させて頂きますのでご安心ください」と言われた。
この「ご安心ください」が良いなと思った。
電話窓口の方は、会社の印象を決定する大切なポジション。SOU・SOUも努力せねばならない。
ところで、メールアドレスが変わりましたが、めんどくさくて社員以外誰にも知らせていません。
もし至急必要な方がおられましたら、ショートメールでお知らせくださいませ。
それでは、また明日。
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“SOU・SOUへの道(36)”
伊勢木綿はややこしかった。
思うように染まらない。
初めに50反染めたら、内35反がB反になるという状態だった。
そして生地も織りキズがとても多い。さらに生地の横糸が斜行している等々。
現在流通している生地をベースに考えると問題だらけだった。
しかし、ある時気がついた。これが伊勢木綿だ。
主人の臼井さんも昔から何も変わらずただ織っているだけ。
機械は、トヨタも欲しがる100年前のトヨタ式織機。
伊勢木綿を現代の基準に引き上げようとするのではなく、そのままを現代でどう生かすかが大切なのだと思った。
※これまでの「SOU・SOUへの道」はコチラ
幸い染め工場さんの努力もあり、染色については半年後くらいに概ね上手くいくようになっていた。
織りに関しての問題は存在しないことにした。
100年前の織機は、現役で動いていることがある意味奇跡だ。
(ただ、キズが出たらその分だけ赤伝は切らせてもらうのだが。)
多少のキズは、ご飯でいうところのおこげだと思うことにしてみた。
その頃の臼井さんの悩みは、売上げ、後継者、機械の老朽化等いろいろあったと思うが、その理由の一つに(ひょっとしたら今は多少変わっているかもしれないが)伊勢木綿の知名度の低さというのが考えられた。
確かに伊勢木綿は僕も知らなかったし、周りの人も誰も知らなかった。
臼井さんの話によると、地元の人も知らないのだという。(極端な話、町内の人ですら知らないらしい)
いくら良いものを作っても、誰も知らなければ残っていけない・・・。
SOU・SOU伊勢木綿という店名は、そういうことから名づけました。
店名にしてしまえば、いろんなメディアの取材を受けた時に「伊勢木綿」という名前が表に出る。
たとえショップ紹介だけの小さな記事でも、伊勢木綿という文字が表記される。
そうやって少しづつでも啓蒙活動するしかないなと思ったのだ。
写真は、当時山田節子さんに頂いた本の1ページ
「現代との出会いを待っている伝統の技」
僕には「SOU・SOUとの出会いを待っていた伝統の技」と読めた。
それでは、また明日。
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“和装用?の車”
臼井さんのHPで知りました。こんな車が発売されたんですね。
NISSAN SHILPHY
和装の人が乗り降りしやすいシート。
足をそろえて美しく乗り降りしたい方にもオススメだそう。
この発想は日本らしい。
アメリカの車屋は、100年経ってもこんなことしないだろう。(わからんけど)
僕は以前から「日常で着物を」と言うのならば、いろんな周辺アイテムをアップデートしなければいけないと言ってきた。
車が普及したのならアクセルが踏める草履を作るとか(地下足袋を履けばいいだけの話なのだが)、草履で踏めるアクセルを開発するとか。(草履で運転不可という法律がある前提ですよ)
バイクや自転車だって同じです。和装で乗れるバイクを作るか、バイクに乗れる和装を作るか。
この車が売れることによって、そういったところまで発想がいけば面白いけど、無理かな。
それでは、また明日。
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“SOU・SOUへの道(35)”
※これまでの「SOU・SOUへの道」はコチラ
前にも書いたが、僕は以前ビンテージ・ジーンズマニアであった。
501XXがあれば何もいらないと思っていた。
ビンテージをはかなくなってからも、ジーンズは好きでよくはいていた。
SOU・SOU足袋を作ったときもジーンズに合わせて履いていた。
接客の時にも「ジーンズに合いますよ」と言っていた。
しかし、ある時気がついた。
「どこの服屋の店員も言っているセリフだな、これは」
スニーカー屋も革靴屋もサンダル屋もセーター売り場もジャケット売り場も、皆が口をそろえて「ジーンズにも合いますよ」と言う。
どの店もそのセリフを常套句としているのだ。
その日から接客で「ジーンズにも合いますよ」と言うのを止めた。
そして、SOU・SOU(コラボを除く)では、ジーンズ等のカジュアルウェアを作るのを止めて、やはり地下足袋に本当に合う衣類を作っていこうと決めた。
まだ特に興味がある訳ではなかったが、「この先和装を避けて通ることは出来ないな」と覚悟した。
手始めにデニムを使って着物でも作ってみた。
今ではどこでもやってるベタな手法だ。
しかし僕の場合、ヘリンボーンツイル、ループ染ムラ糸デニム等、岡山産生地を使ってビンテージテイスト満載にしていた。
その時、そばにいて下さったのが室町の異端児、呉服界のピーコこともりたもとこさんだった。
僕は着物の知識ゼロだったが、もりたさんと話をしているとおもしろかった。
もりたさんはギャルソン等のモード服が大好きだったが、ある日着物のおもしろさに目覚めてどっぷりはまったのだそう。
着物を楽しんで着ているという時点で、呉服業界の人とはすでに輝きが違っていた。
そんな訳で、もりたさんと一緒に着物や周辺グッズを楽しみながら作った。
ある日、脇阪さんが東京生活研究所のディレクター山田節子さんという女性をSOU・SOU京都店に連れてこられた。いろいろお話を伺ったあと、ついでにデニムで作った着物の試作品を見せてみた。すると
「こういうものをつくるなら、あなた伊勢木綿って知ってる?すごくいいわよ。紹介するわ」
と言って、その場で携帯を取り出し電話をされた。
「もしもし臼井さん、山田です。今京都にいるんだけど、おもしろいものを作っているSOU・SOUという会社があるの。若林さんていう人なんだけどちょっと会ってみたら?」
という訳で、三重県津市に出向くことになり、伊勢木綿と出会った。
「これはいい」直感的にそう思った。
そして、話をきいてるうちに伊勢木綿は残さねばいけない伝統だと思い、それまで企画していたデニムの着物を全て中止して、伊勢木綿に切り替えた。
(つづく)
写真は、小学生の時から憧れているランボルギーニとBAMBIを着た某との2ショット。青山通りにて。
それでは、また明日。
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“ボウ年会”
“トワル”
“来客”
ハラダヒロユキ+シエスタ=わらべぎシエスタニメーション
というわけで、来期の打ち合わせ
netshop配送センター前では、毎日シエスタニメーションが流れております。
ハラダヒロユキ+シエスタは来年大ブレイクする予定です。
一方こちらは岡山の武鑓織布の会長さん(右)と石川さん(左)
新作の穏(netshop近日発売)も武鑓織布の星桜雲斎という生地を使用しています。
武鑓織布さんもオリジナルブランドを立ち上げられたそうです。
これから若手が頑張って企画をされると思います。
早くネットショップもオープンしてください。
微力ながら協力させて頂きます。
それでは、また明日。
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“豆果販売スタート”
今年創業100周年を迎えられた中島大祥堂さんの代表銘菓「豆果」がしつらいの間にて販売スタート。
「豆果」5本入り 定価2415円(税込)のところ、12/20までの特別価格2100円(税込)で販売します。
続いて選青山でも販売する予定です。
オンラインは中島大祥堂さんのネットショップをご利用ください。
写真は、パッケージデザインの打ち合わせをしているところ。
包装紙のデザインは、最終的にこれになりました。
しつらいの間でお出ししているカレーマニア特製コーヒーに豆果を無料でお付けしていますので(またしても追加しました!)、是非一度ご賞味ください。
そして、よろしければお買い求めください。
それでは、また明日。
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“いよいよ”
“ギャラリーしつらい<師走>”
12月に入っています。僕の気分はもう年末です。
今年最後の原画入れ替えです。今月は暦手帖の原画です。
12か月分を展示しています。
この中にプレゼントの絵葉書があります。
それでは、また明日。
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“只(ただ)”
多分オープンしていると思うのですが、只(ただ)というお店が富小路錦上ルに出来ました。
東京でカリスマ美容師として一世を風靡した綾小路さんのお店です。
写真はオープン前の試食会にお招き頂いたときのショット
味わいのあるグラス
代表の綾小路さん。トークがバツグンにおもしろい
こだわりのオリジナル釜
お店のシンボル的存在です
これが只焼いただけの野菜。バカウマでした
只(ただ)焼いただけの「只」が店名の由来だそうです
よろこぶ荒武
肉も美味しかった
〆に出て来たラーメン
すする下岡
酔っ払っているヤテラ
デザートに出て来たフルーツピザ
これも美味しかった
ここはレストランと雑貨屋とヘアサロンが合体したお店です。
そのうちのレストランだけが先行オープンしたそうです。
(本当にオープンしているかどうかはわかりませんが・・・)
一言でいうと、大人向けのお店です。
全貌が明らかになったら、また紹介させて頂きます。
ちなみに、本日よりSOU・SOU netshop『冬の送料無料キャンペーン』が始まります。
netshopにて3,000円以上お求め下さったお客様は「送料無料+決済手数料 0円」。
是非この機会にご利用ください。
それでは、また明日。
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“SOU・SOU×田村駒テキスタイルプロジェクトinヒューストン”
先日、大阪にある創業約120年の生地問屋 田村駒さんよりこんな画像が届いた。
SOU・SOU×田村駒の生地をヒューストンの展示会に出展された時の様子です。
日本でもたまに「高い」と言われる伊勢木綿等の国産の生地は、この円高の影響でアメリカではかなり高額だったと思います。
まーそれでも仕方ありません。日本の伝統は流行の安物ではないのだ。
今後もSOU・SOU×田村駒テキスタイルプロジェクト(第一弾:伊勢木綿、第二弾:武鑓織布)で日本の良い生地をどんどん発表していきたいと思います。
伊勢木綿といえば、こんなん出来たそうです。
そして、最後に1つお知らせを。
明日6日(木)朝9時5分から放送のNHK「あさイチ─恋する雑貨スペシャル」でSOU・SOUの地下足袋が紹介される予定です。
お時間のある方は是非ご覧になってください。
それでは、また明日。
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“SOU・SOUへの道(34)”
※これまでの「SOU・SOUへの道」はコチラ
SOU・SOU足袋を発売してすぐに、NHKが取材に来てくれた。実質、これが初めてのテレビ取材だった。
どうして地下足袋をやり始めたのか等いろいろ聞かれ、取材で埼玉県のまるそう産業や兵庫県の高砂産業、岡山県のコレクト(生地屋)等を一緒に回った。
十数分の番組だったと思うが、すごく長い時間カメラを回した。
さすがはNHK。時間と資金に余裕がある。
そして一度撮った映像は、同じ局内の他の番組でも使われたりしていて、結局4番組でSOU・SOU足袋を放送してくれた。
これはさすがに勢いがついた。そして、地下足袋工場の方達も喜んでくださった。
NHKの信頼度はすごいと感じた。
そして某日、東京店にスーツを着た一人のおじさんがやって来た。一通り地下足袋を見て
「SOU・SOUさんはすごい!地下足袋のステージを上げてくれた。ありがとう!!」
と言い放って帰っていかれた。
後でその男性は日進ゴムの植田部長だということがわかった。
当時、日進ゴムさんとは取引がなかったが、SOU・SOU足袋みたいなものが世に出て来たことが本当にうれしかったのだったという。
このあと日進ゴムとの取引が始まることになる。
その後、植田さんは会社に帰って地下足袋がファッショナブルに生まれ変わったということを日進ゴムの会長にお話しになられた。
会長はとても地下足袋が好きな方で、ご高齢で足が悪かったにも関わらず、後日岡山の本社から京都のSOU・SOUまでわざわざお運びくださった。
この頃はまだ店頭にはまるそう産業と高砂産業の地下足袋しかなかったが、カラフルでポップな地下足袋を見て会長はとても喜んでおられた。
隣におられた奥様が「お父さん、こういう若い人が出てきてよかったね、嬉しいね」と仰っていた。僕も嬉しかった。
その後しばらくして会長はお亡くなりになられた。
たった一度だったが、お会いできて本当によかったと思う。
(つづく)
写真は、新作の「柿渋ヘリンボーンデニムを雷ジワ洗い加工したあとにがんじがらめハンドラバープリントしてOKADA TEXTILEのバンビ柄フェイクファーと組み合わせた最強のもじり袖」を着て一服の茶を点てている某。
それでは、また明日。
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“羅紗 四角衣 長方形衣 ”
“貫頭衣展”
この日は大学に行く今期最後の日。合評でした。
そして、いよいよ今週末となりました「貫頭衣展」
今年も立地の良い場所で開催します。SOU・SOUから徒歩5分です。
毎度のことながら、不況のおかげで学生達は良い経験が出来ます。
全て1点モノです。よろしければお運びください。
全然更新されていませんが、ブログはコチラ。
それでは、また明日。
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“SOU・SOU×シエスタニメーション 冬”
“カワイイ小森さん”
プリクラにはいろんな機種があるなー
OH MY GIRLにしようかと思っていたら
このマシーンから
ヤテが出てきた。「これ、良さそうですよ」
というわけで、ハッサン、小森さんと一緒に入った
「これ、どうやんの?」「わかりません」
ピッピッピッ・・・手馴れているヤテ
ケータイに画像を送るらしい
前回のBEAUTY MAKERでは、誰もやり方がわからなかった。
さすが、ヤテ。
出来上がりはこちら
サンフランシスコに住む日本人女性で一番カワイイ小森さんの本当の姿がこれです。
※ネット流出以外の目的には使用しないでください。
それでは、また明日。
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“京商ニュース”
“SOU・SOUへの道(33)”
※これまでの「SOU・SOUへの道」はコチラ
NEW YORKでの展示会は結果的に150万円の赤字だったが、とても良い経験になった。
あのタイミングを逃すと、きっともう出来なかっただろうと思う。
スニーカーではなく地下足袋を売ったことで、僕はすごいドーパミンが出た。
ちょっと他では味わえない感覚だった。
帰国後は、東京・京都で展示会を行った。
僕はこの頃から、SOU・SOUはまず日本国内での評価を大切にするべきだと感じていた。
西洋風の服を作っているのなら西洋人に見てもらって評価をもらえばいいが、日本の文化的な履物である地下足袋なら日本人の評価が大切だ。
寿司屋に例えてみよう。
外国人にウケているが、日本人にはさっぱりウケない「SOU・SOU寿司」というお店があったとしたら入りたいと思うだろうか。
きっと見た目だけ日本ぽくした嘘っぽいなんちゃって寿司屋だと思われるに違いない。
今度はフランス料理に例えてみよう。
外国人にウケているが、日本人にはさっぱりウケないSOU・SOUフレンチ。
この場合、ひょっとすると日本人がわかっていないだけで、実は本場の味なのかもしれない・・・。
極端だが同じ評価でも作るものによってこのような違いがある。
そういえば京都の老舗料亭は、ヨーロッパのタイヤメーカーによる星の評価を拒否したお店がたくさんあった。
この場合「おたくらにはほんまもんの良さはわかりまへんやろ」という意味だと思う。
70年代以降のファッションブランドは、パリコレを最高峰として崇めてきた。
それはやはり西洋をルーツとした服づくりをするからだ。
その証拠に、モデルは必ず外国人を使う。
「新しい日本文化の創造」がコンセプトのSOU・SOUは、「外国からの評価ではなく、日本国内の評価が大切だ」という結論に自然に行き着いた。
日本の一般大衆に支持される事が何より大切でカッコいい。
そう思うようになってからは「パリでこんなにウケましたよ、日本のみなさん!すごいでしょ!!」ていうカードを使う人を古いなと感じている。
(つづく)
画像は川勝からのちゅぢゅきさん
それでは、また明日。
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