毎日更新!SOU・SOU読本
“学生時代の作品”
これは僕が専門学校時代に作ったウールのジャケットです。
上前側を分解して、中の縫製が見えるようにしました。
これらは全てハンドメイドです。1着の完成までに
毎日朝から夕方まで作業をやって、2ヶ月くらいかかります。
(教えてもらいながらですが)
ボタンホールももちろん手縫い。
ジャケットは肩の仕立てが一番大切です。
肩パッドももちろん、自分の体型に合わせて一から作るのです。
芯や綿が何層にもなっています。
衿の線みたいなのは「ハ刺し」といって、衿を身体に
沿わせるために施します。これももちろん手縫いです。
ちなみに、細かく刺すと衿が硬くなります。
裏返すとこんな感じです。袖裏はゆとりをもたせてありますので、
だぶった感じに見えます。
アームホールは「玉まつり」といって、この部分専用の縫い方です。
裾のアップ。縁に施した点々は「星ドメ」といって、
中の縫い代を押さえるためだけに入れます。
これは表からは見えません。
テーラードジャケットは、説明し始めたらきりが無いほど
技術が満載で、手間がかかっています。
でも、こういった技術を教えてくれる学校は残念ながら
国内にはもう存在しません。
(僕が卒業してすぐ廃校になったそうです)
そして、こういう本物の技術は知っている人も知ろうと思う人も、
今のファッション業界にはほとんどいません。
大体そんな技術を必要とする会社がないのですから。
そういう意味ではたまーに見かける
「テーラー○○」みたいなお店は本当に貴重です。
僕は本物の技術を学ぶという事は、良いものを大切に使おうとする心や、
人を見る目を養うことに繋がるのだと思っています。
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“【一日一駄話】”
味平(29)<伊勢名物>
今日の味平は全国民の憧れの聖地、伊勢からお送りします。
伊勢と言えば伊勢うどん。適当に入った岡田やというお店。
これが伊勢うどん。
こちらが冷やし伊勢うどん。
どちらも初めて食べたのですが想像と違ってました。もっとうどんにコシがあると思ってたのですが意外にやわらかい。香川のうどんと比べてしまったのでしょうか。どちらかといえば香川の方が好みでしたが・・。
そしてここに。
赤福。
名物なのでとりあえず赤福氷。(本当はコーヒーが飲みたかったのですが)。
中はあんことお餅が入っています。
半分食べたところでタイムアップ。急いで京都に戻らねばならなかったので。
やはり今回は伊勢神宮に行けずじまいでした。来週も来よかな。
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“今週の写樂(68)<水野さん&ナカヒガシさん/京都造形芸術大学>”
今週の写樂は、京都造形芸術大学の水野大二郎さんとナカヒガシユウコさんです。
共に同大学の講師で、僕はいつもこのお二人に大変助けて頂いています。
水野さんはつい先日まで日本からロンドンの大学に通学されていました。ロンドンに通学ってどういう事?と思いながら深くは聞きませんでしたが。
ナカヒガシさんは、自身でもオブジェのような服の作品を作られています。こう見えてもかなりモードな方です。
この先もいろいろお世話になりますが、どうぞお手柔らかにお願いします。
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“続・合評”
先日の合評の続きです。
不公平なく、全員の作品をUPします。
煮物柄だそうです。
これ、男物で作ってほしいな。
となりの彼女の作品です。
絞りに挑戦してました。
染めがもう少し上手くいけば、もっと良くなったと思う。
手前の彼女の作品です。
カモフラ風のムラ染め。
写真ではわかりづらいですが、亀甲柄になっています。
何通りかに穿けるズボン。
ワンタッチで着用できる着物をイメージしているそう。
だまし絵&絞りです。
プリントをもう少し変えたら、もっと良くなる気がします。
以上です。(1人で数点作った学生もいるので、実際はもっと多いですが)
これから学生は夏休みに入ります。いいですねー、本当に。
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“【一日一駄話】”
艸会
毎月一度、木村宗慎先生にお越し頂いて、茶道やそれにまつわるお話をして頂いております。
この間は春海商店別注のバカラの菓子器を持ってきて下さいました。
○百万の代物だそうです。僕は何年か前に春海商店の事を知りましたが、明治時代にバカラの器をそのまま使うのではなく、自分達が茶道具として使えるものを作らせたというのがカッコイイなと思いました。
日本人は外国のものをなんでもすぐ取り入れるのが上手いと言いますが、昔の人は取り入れる際に?日本化?していたと思います。
外国には日本にない良いものがたくさんあると思います。それぞれのものの良さを活かしつつ、自分達が使いやすいような型やサイズに変えて取り入れるというのは、すごくセンスが必要ですね。
でも、それこそが日本人の真骨頂な気がします。
これはお菓子を出す練習をしているところです。結局全ては訓練です。
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“合評”
昨日は大学で合評があった。
前年に引き続き「もしSOU・SOUで商品を作るとしたらどんなものを作るか」というお題で、素材に伊勢木綿を使って製作して頂いた。
先週行った時はまだ全然出来ていない学生も、今日の合評ではそこそこちゃんと仕上げて来ていた。いくつか作品をご紹介します。
カラスをイメージしています。
手作りのハンコを押しまくって柄にしています。
ゴムで絞って墨で染めています。
寝る時に着るものだそうです。
広げるとこんな感じ。実は人間の毛細血管がプリントされているのです。
豆絞りのイメージで刺し子を施してあります。
全体的に言えるのは、実際に出来たものよりもアイデア段階の方が良かったということ。
つまり、こういうイメージやコンセプトで服を作っていく─と決めたのだけれど、いざ作ってみたら思い通りに仕上がらない。まー大抵のものがそうなるのかもしれませんけどね。
学生のやりたい事を尊重し過ぎたコメントをしても、本人達のためにならんかなと思いながら、自分の意見を述べた。あまり本音をハッキリ言ってしまうと良くない場合もあるかもしれないので、僕なりに多少は気を遣いましたけど。
また、他の学生の作品もUPしていきたいと思います。
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“【一日一駄話】”
夜店
祇園祭にはたくさんの夜店が出ていました。個人的には何かを買ったりすることはもう全くと言っていいほどなく、見るだけの風景となっています。
アメリカ生まれのオムレツフランク (ほんまかいな)。
夜店の中でもお面1000円はすごく高いものに感じる・・・。
今回見た中で一番いい感じだったお店。
炭火焼のだんご屋さん。だんごの焼き方、のれん、オッサンの醸し出す雰囲気(これ大切)まで、ほぼ満点に近い状態だった。ここのなら買ってもいいかと思いましたが、やっぱりやめておきました。
SOU・SOUで一度出してみたいです。夜店。
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“【一日一駄話】”
国旗
SOU・SOU足袋 京都店の前に7月より祝日には国旗を
掲げる事にしました。
どうせならと、少し不謹慎かも知れませんが"SO-SU-U"を入れて、
らしさを出してみました。
もし評判が良かったら他の店舗でもやろうかしら。
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“【一日一駄話】”
水スペ

あ、あれは川口浩探検隊で一世を風靡した名作番組"水スペ"ではないか!一体誰なんだ?!
とドキドキしながら顔を見たら生徒のHくんだった。

ど、どこでそのシャツをGETしたのだね?と尋ねたら、広島のある寺の住職に貰ったのだそう。思わず売ってくれないかと言いかけましたが、ぐっと我慢しました。
それにしても最近見たもののなかで最も琴線に触れた一品だった。もし古着屋に売っていたらリーバイスのダブルXより間違いなく水スペを選ぶだろう。まーそんなことはどうでもいいのですが。
ところで僕の受け持つクラスは空間デザインのファッション学科というのですが、デザイナーズブランドを着ている学生は一人もいないように思う。(そう見えないだけかもしれませんが) 僕が専門学生の時はみんなが着てた気がします。今はそれだけブランドものに若者が興味無くなってきたのかな。それはそれでいいとは思いますが・・・。
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“【一日一駄話】”
足つけ
閉店後、スタッフと一緒にみたらし祭に行きました。
昔僕らはみたらし祭のことを?足つけ?と呼んでいました。
下鴨神社のみたらし池にじゃぶじゃぶ浸かって歩くからです。
ろうそくを手に
こんな感じでつめたーい水の中を歩きます。
下鴨神社はみたらし団子発祥の地と言われていて、お祭りの日には有名な「加茂みたらし茶屋」が出店しています。
その後は自宅で食事会。ここ何年かは毎年恒例の行事になっています。
今年は新潟のパタンナー兼農家の小林さんから送られてきた無農薬の野菜が山盛り。おいしく頂きました。
カミサンと娘2人がいないパパは羽を伸ばしております。
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“【一日一駄話】”
写メール
知り合いから送られてきた写メール。
某テレビ番組の解説者(青山繁晴さんという方)がSOU・SOUのものを着てくださっています。
おじさん(失礼!)が着ても様になるSO-SU-Uプリントの伊勢木綿シャツ。(ちなみに僕の親父も着ています。)
番組内のVTRでは、名古屋の中島プランニングさんの特殊技を駆使した、SOU・SOU×有松鳴海絞Tシャツが。
いろんなところでお世話になっております。
ありがたいことです。
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“【一日一駄話】”
銀のメジャー
しつらいの間のテキスタイル計り売りコーナーの柱に貼り付いているのは、ほぼ日でもらった銀のメジャーです。
ほぼ日Tシャツのデザインを応募したのですが、不採用になりまして、でも銀賞というのを頂きました。
金賞を受賞されたのは、山下ぼっこさんとヤマモトタケシさんというデザイナーの方でした。
山下さんには?ぼっこ?という名前が本名かどうかを聞けずじまいで、ヤマモトさんは名前が僕と同じという事を言えずじまいでした。
お二人とも強いキャラクターの持ち主で、気が弱い僕はおろおろしておりました。
まー一緒に行ったスタッフの橋本がエライ喜んでくれたので、よかったです。
もしまた公募があれば、来年もチャレンジしてみよう。多分不採用だと思いますけど・・・。
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“【一日一駄話】”
天然水と祇園祭
天然水の市場調査の為に近くのコンビニへ。
新京極のam/pm。
あれ、天然水が見当たらない・・・
と思ったら断然売れているではないですか。
なんと価格も100円。am/pmさんステキ。
祇園祭でにぎわっている八坂さん前のローソン。
色が偏っていますね。
さすがに浴衣客が多い四条通のサークルK。
ありました。
ローソンとはまた別の色に偏っています。
売れるものに違いがあるのか、たまたまか。
ところで今年も誉田屋源兵衛さん前はキーヤンになっていました。
鉾よりもこっちの写真を撮っている人が多かったように思います。
一匹足したっていうのがカワイイ。
この調子だと多分来年も一匹足されるのでしょう。
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“【一日一駄話】”
味平(28)<権兵衛のささめうどん>
祇園辺りをうろついていたので、久しぶりに権兵衛へ。
夏季限定メニューらしい?ささめうどん?を頂きました。
いつも人気がありますね、このお店。脇阪さんもしょっちゅう行くって言ってはりました。
レジの周りには小丸屋さんの団扇がズラリ。この季節の風物詩でもあります。
SOU・SOUの店舗でも近々ノベルティとしてお配りすると思います。(確か、去年はすぐになくなった気がします。)
詳細は直にUPしますー。
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“【一日一駄話】”
ウール
ウール製品というのは、当たり前ですが毛で出来ています。
毛というのは、主に動物に生えているもので天然繊維です。(これも極当たり前のことですが。)
毛にはキューティクルというのがありまして、これが水分を含むと開いたり、乾燥すると閉じたりするので、温度調節や湿度調節をしてくれるのです。
(写真は人の髪の毛の画像なので、ここで言う?毛?とは厳密には違いますけれども。)
だから、モスリン等のウール素材は、夏は涼しく冬は暖かいと言われているのです。
このことから、一般的に?ウール=冬物?と考えられているのは、ちょっと間違った認識だと言えます。
サマーウールも冬物のウールも、元は同じ毛です。
生地の厚さや密度等が違うだけなのです。
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“【一日一駄話】”
パールトーン for SOU・SOU
パールトーンというのをご存知でしょうか?
昭和36年に京都で始まった撥水加工技術を得意とする会社です。
祇園祭や時代祭、その他のあらゆる舞台衣装からホテルのロビーのカーペットまで様々なものに使われている撥水技術です。
この技術は、おそらく和装業界にとっては革命的だったはずです。着物は雨に弱いですから。
そんなパールトーンの技術をSOU・SOUの地下足袋にほどこす事が可能になりました。
ご覧の通り、上から注いだ水がツルッとはじかれます。
パールトーン加工というのは、糸1本1本を撥水加工するので(表面にコーティングするわけではない)、生地の通気性を失いません。だから、ゴム長靴のように蒸れることはないそうです。(ゴム長靴は水も入りませんが、汗も外に出しません。だから蒸れるのです)
日常生活の中で考えたら、多分パールトーン加工の方がはるかに快適だと思います。
パールトーン加工はお買い上げ時に承りまして、加工に約1週間頂いております。詳しくは店頭でお尋ね下さい。
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“【一日一駄話】”
今週の写樂(67)<兼光さん/ダニアジャパン>
今週の写樂は岡山にあるダニアジャパンの兼光さん。
いつもおいしいうどん屋さんに連れて行ってくれます。
この地方のうどん屋には、おでんを扱っているところが多いのです。
こちらが兼光さんのお店。
これは加工サンプル。古着じゃなくて新品ですよ。
今、地下足袋の加工を頼んでいます。どんな風に仕上がるか楽しみです。
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“【一日一駄話】”
新商品
net shopではまだアップされていませんが、こんな兵児帯が入荷しています。
麻ガーゼで出来ています。浴衣をサッと着てからウエストにぐるぐる巻いてキュッと結んで終わりです。いろんな結び方で遊んでください。
■麻 兵児帯 9900円(税込)
もう1つは子供用で?身のごい?という二部式の浴衣です。
足元はルコックの売れ筋商品、布草履。
■身のごい 6900円(税込) ※帯付き
■布草履 3990円(税込)
どちらも近々net shopに登場する予定です。
これからのお祭りシーズンにいかがですか?!
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“【一日一駄話】”
天然水スペシャル企画
平和な日曜の午後、おいしいコーヒーが飲みたくなって名店カフェ・ヴェルディへ。
あっ、せっかくだからSOU・SOUのハンカチ付きのサントリー天然水で珈琲を淹れてもらおうと思い、途中のローソンへ。
ここにはまだ売っていなかった。
仕方ないのでその先のファミリーマートへ。
あれ、ここもまだか。
いや、よく見たら奥にあった!
GETしたのは?月明り?という柄。
よし、これでおいしい珈琲を淹れてもらうのだ!
いざ、京都No.1珈琲ショップ(当社調べ)、カフェ・ヴェルディへ。
カラ?ン (ドアを開ける音)
「へい、いらっしゃい!」 (マスターの声。?スシ食いねェ!?風)
「今日の用件はこれだ。」 (おもむろに買ってきた水を差し出す)
「えっ、それ何ですか?」 (何のことだかわからないマスター)
「クーッ、わからんかなぁ?!これで珈琲を淹れるんだよ!」 (頭を抱える僕)
「わぁ?、お水にSOU・SOUのハンカチが付いているー!」 (興味を示す女性スタッフAとB)
「わかりました。」 (不躾な要望にムッとするマスター。隣で心配そうにする女性スタッフA)
「ごまかしたりしないで、ちゃんと使うんだぞ。」 (天然水を使っているかチェックする僕)
「どれ、証拠写真でも撮っておくか。」 (デジカメで水を使っているところを写真に撮る僕)
「マスター!この水、コウ水ですよ。珈琲には適しません!」 (水質を心配する女性スタッフC)
「そんなバカな!日本の水は軟水のはずだ。どれ、かしてみたまえ。」 (女性スタッフから水を取り上げる)
「コウ水はコウ水でも鉱山の?鉱?だ。?硬水?でなない!これはひっかけ問題だ。くれぐれも注意したまえよ。」 (持論に自信を示すマスター)
「そろそろかな。」 (温度計で厳しくチェックするマスター)
「よーし、豆が生きている。さすがは私が焙煎した豆だ。」 (丁寧にお湯を注ぐマスター)
「ズズッ。よーし、完璧な仕上がりだ。まー当然だがな。」 (味見してつぶやくマスター)
「ハイヨッ!」 (ホットを差し出すマスター)
「まずはホットだ。」 (出された珈琲を味見する僕)
「トンッ。」 (次にアイス珈琲を差し出すマスター)
「アイスも味見せねばだ。」 (ストローでチューッとする僕)
「うん、SOU・SOUハンカチ付きのサントリー天然水で淹れた珈琲は、また格別だな、多くのお客様に、この SOU・SOU ハンカチ付サントリー天然水をお求め頂くよう、きみからも告知を頼むよ。」 (どさくさにまぎれて告知をお願いする僕)
「というわけで、SOU・SOUのハンカチ付きサントリー天然水。水は?鉱水?だよ。買ってね、買ってね、買ってね♪」
続木監督編集作品はこちら。
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“【一日一駄話】”
お寺の標語<文月>
7月に入っております。京都は祇園祭の季節です。
先日仕事帰りに寺町京極を歩いていたら祇園祭の提灯を飾り付けているところでした。
深夜のお仕事、ご苦労様です。
そして、そのついでに誓願寺前を通ったので標語をGET。
最近掲げた僕の目標は、自分をどこまでも客観視できるように訓練することです。
客観視が特技と言い張っているスタッフの徳治と競う予定です。
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