毎日更新!SOU・SOU読本
“わがままな注文”
すごくカッコいい話題のお店や高級店といわれるところに行ったら、
少しわがままな注文をしてみる時がある。例えばレストランなら「コー
ス料理の内容を変えられますか?」とか。当たり前のようにリクエス
トに応じてくれるところもあれば、ちょっと困った顔をするところもある。
実はこういうお客がいた場合どう対応するかを見てみたいと思うので
す。うるさい客の応対でその店が本物かどうかがわかるような気が
します。
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“悩み”
脇阪さん、辻村さん、僕とで忘年会をやった。忘年会は毎年恒例
のことですが、3人だけでやったのは今年が初めてです。いろい
ろな話の中で「若林君の悩みって何?」と脇阪さんに聞かれた。
僕は少し考えた後、「んー。ないですね」と答えた。日々小さなこと
でいろいろ考えたりはしてますが、悩みと呼べるものが今はない。
それって受け取り方によっては、なんかアホな人みたいに思われ
るかもしれないですが。問題や考えないといけないことはあるとい
えばあるのかもしれませんが、それで悩んでいるかというと、やは
り悩んではいない。以前会社の運転資金が大変だった頃は、いろ
いろ悩んでいましたが…。でも今は物事が上手く運ばなくても、昔
のようには悩まない性格になったような気がする。少し鈍感になっ
てきたのかもしれないのですが、それはそれで有難いことです。
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“タイミング”
出会いというものにはタイミングがあります。その人と知り合うのが
早すぎても遅すぎてもうまくいかない。お互いの意識の高まりがち
ょうど良い時に出会うのがいい。仕事も恋愛も全てがそうではない
でしょうか。
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“「あの?」”
上司と食事に行ったとして、醤油を取って欲しいときの正しい敬語
は何でしょうか。「○○さん、醤油を取って頂けますでしょうか」これ
は正解ではありません。上司というのは気配りが出来るえらい人
なので、こちらが醤油を必要としていることは当然わかっておられる
のです。だから「醤油を取って頂けますか」とハッキリ言うのは、気配
りが出来ない人に対して言うセリフであって、上司に対しては失礼
というわけです。したがって答えは醤油を指差しながら「あのー」で
す。すると上司は「あっ、醤油ね(気づいていたよ)。はいよ」となり
ます。この問題、テレビでやってたのですが、なるほどなーと感心し
ました。上司によっては「“あの?”じゃわからん。はっきり言いたまえ」
と言う人がいるかもしれませんが、それは自分が気配り出来ないこ
とをえらそうにさらけ出しているだけということでもあります。
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“基礎と芯”
人も建物も基礎がしっかりしていると、何かあっても安定感がある。
人も建物も強い芯があると、少々の揺れがあってもくずれない。つま
り、人も建物もしっかりした基礎と強い芯が求められるのだと思いま
す。でも建物が建ってからでは直しにくいのが基礎と芯。人はどうで
しょう。
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“右利き”
右利きの人が当たり前で、左利きの人が変わっているという風に
どこかで思っているところがありましたが、よく考えたら右利き、左
利きが半々くらいいたとしても、おかしくはないですよね。両利き
があまりいないのは、人はどちらか利き手を作るのが自然なのだ
からでしょうか。サルはどうでしょう。やはり右利きと勝手に思って
いました。リンゴとかを右手で食べている図を想像したのですが、
そんなことはないのでしょうか。ネコは……。そもそも利き手があ
るのは人だけなのでしょうか。少し気になってきました。
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“うまくいかなくてよかった”
うまく事が運ぶ仕事、うまく事が運ばない仕事。うまくいかなかった
事をしばらく経って振り返ると、〝それでよかったな〟と思えます。
うまくいかなかったおかげで次につながったり、あれがそのまま進
行していたら逆に大変なことになってたやろなと思ったり。うまく運
ばない時は〝それはそれでよかったんだ〟とすぐに思えるようにな
った今日この頃です。
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“タネ”
最近の手品はレベルが高い。高すぎる。もうタネを想像できる範囲
を超えています。いっそCGですと言って欲しいくらいです。でも、手
品ってタネを知った時のガッカリ度はすごいものがあります。こんな
んだったんか…と。知りたいけど知った後に少し後悔する─それが
手品のタネです。
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“豊かなボロ…”
ボロしか着られなかった時代は、当然キレイな新品の服が憧れだ
ったのだと思う。今はキレイに出来上がった服を故意に破ったり汚し
たりした物を買う時代です。ある意味豊かな時代なのかもしれない。
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“柿”
くだものの柿はあまり好きではありません。しかし先日行った料理
屋で出てきた柿はものすごくおいしかった。思わず皮まで食べそう
になった。こんなことってあるのか。そういえばウニが嫌いだった人
が新鮮なものを食べたら好きになったというような話を聞いたこと
がある。
「何事も本物、いいものを知らないとだめだ」そして「いいもの、おい
しいものを食べる事が大事だ」とそこのご主人も言っておられた。
今までニセ物の柿を食べてたわけじゃないと思うけど、そこで出て
きた物は全く別物のように思えた。苦手だった柿が好物になる可能
性まで出てきた。
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“今”
今日は亡くなったおじいちゃんの三十三回忌だった。もうそんなに
たったのか。お経を読み上げていただいてる間、おじいちゃんの少
ない記憶をたどってた。よくかわいがってもらったな。 でもそれくらい
しか表せない。お寺さんが帰りがけに、「人生の事実として、明日は
どうなるかわかりません。今をただ精一杯生きる大切さをもっと伝え
たいと思って、お経の〇〇の部分を最近はよく読み上げています。」
とおっしゃっていた。"今を精一杯生きること" ─最近よく耳にしている
気がしています。
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“ラーメン屋”
東京で専門学校に通っていた2年間は西新宿のラーメン屋でバイ
トをしていた。はじめはいくつかのオシャレなお店に応募したので
すが全て不採用になって、ひろってくれたのがそのラーメン屋でした。
西新宿一帯100?150件くらいのマージャン屋を主に出前をするので
すが、ラーメン10杯持って自転車に乗るのは大変でした。雨の日や
雪の日は本当に嫌でした。手袋をつけられないので手がかじかんで
痛くて、心の中で「おかあちゃーん」と叫んでいた気がします。でも就
職が決まって辞める時は、このラーメン屋で働いてよかったなという
気持ちになっていた。体力的にはキツかったけど、皆いい人だった。
辞めて20年経った今でも、近所に行ったら時にはフラッと寄ってみる。
社長も奥さんも皆あたたかく迎えてくれる。
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“やせない発泡ビーズ”
クッション座椅子は使っているうちに中身がやせてきてペタンコに
なります。使う人の体重にもよりますが、僕の場合中身を2?3回
足して落ち着きました。軽い人なら1?2回で済むかもしれません
し、重い人ならさらに足さないといけないかも。中身が発泡ビーズ
なので、座って圧がかかっていくうちにビーズ玉自体が小さくなっ
てしまうのが原因なのですが、最近大東寝具さんから「いいのが
見つかった」との連絡が入りました。現行のものよりずっとやせに
くいビーズがあるらしいのです。サンプルを作ってもらったので、
さっそく実験してみます。良い結果が出ればいいのですが。
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“京都に興味をもつ外国人”
このところ外国の人と話す機会が多い。取材であったり取引の件
であったり。皆さんの熱心な話しぶりからSOU・SOUに興味を
持って下さっているのが伝わってきて大変有難く感じる。でも基
本的にはファッションとして捉えていらっしゃる方が多いので、伝え
たいことの半分くらいしか伝わっていない気がしていたのですが、
先日お会いしたフランス人のライターの方は少し反応が違っておも
しろかった。「京都の良さとは何だと思いますか」との問いに「京都
の人は嫌なことがあってもダイレクトに嫌とは言わず、それを相手
に伝えようとします。言われた方はそれがわかっていないと意味が
わからない。だから京都人は何を考えているのかわからないとよく
言われるのですが、そういう独特の文化があるところ」とか「紅葉
そのものを描かずして、秋を表わそうとする京和菓子」と答えたら
とても興味深く聞いておられた。京都の良さというのは京都人を理
解しないと始まらない。文化を作っているのは人なのですから。だ
から「京都は好きだけど京都人はよくわからん」というのも本当は
おかしいですね。相手が外国の人だというのを忘れて、いろんなこ
とをお話ししてしまいました。最後にこのフランスの方は近々京都
についての本を書きたいと言っておられた。どんな本になるか楽し
みです。多分読めないとは思いますが。
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“知らない”
子供の頃の僕はウソつきだった。持っていないものを持っていると
言ったり、知ったかぶりをしたり。あの頃は友達が知っていて自分
が知らないというのが恥ずかしかったんだと思う。だからつい何で
も知っているふりをしていた。ある日もう少し素直にならないといけ
ないと思って、ウソや知ったかぶりするのをやめた。よく憶えていな
いけど、その時から多分すごく楽になれたと思う。知らないことを
知らないと言える自分を楽しく感じることすらあった。今では誰もが
知っているようなことも平気で聞くことが出来てしまうようになった。
でも、たまに横でカミさんが恥ずかしそうにしている。
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“泥よけ”
僕のおじいちゃんは自転車屋でした。自転車のタイヤの泥よけを
発明して特許を取り、大儲けしたそうです。すごくオシャレでかっこ
良かったらしく、毎夜祇園で豪遊していたと聞きました。
日本に最初に入ってきたというバイクにまたがり、凛々しいポーズ
をとったおじいちゃんの写真を見せてもらった。「確かにシャレてん
な。このバイクさぞかし自慢やったんやろな。僕にとっても自慢のお
じいちゃんやな、これは。」……でも、おじいちゃんが発明した泥よ
け、便利なはずなのに最近の自転車には付いていないな。ルコック
のサイクリングページを見ながらふと思った。
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“ワールドビジネスサテライト”
今日は有松鳴海絞り展の最終日で、テレビ東京の「ワールドビジ
ネスサテライト」という番組の取材を受けた。放送自体はきっと短
いもんだとは思いますが、有松鳴海絞りが少しでも認知されてい
くのは有り難い。いろいろ問題はあるのですが、世間に認知されて
いけば、それだけで解決出来てしまうこともある。インタビューでは
かなり辛口なコメントも言いましたので、編集次第では僕は悪者に
なるな…。まーしかたないけど。
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“外国製のJAPAN BRAND”
JAPAN BRAND PROJECTをやらせていただいておりますが、
これは日本のものづくり技術をブランド化していこうというプロ
ジェクトなのだと僕は考えています。でも中には日本の技術を
使っていないもの、つまり外国製のものがあるんですって。な
んのこっちゃ……。個人的にはこんな事はもう論外だと思って
いますが、当事者たちはどう考えているのでしょうかね。真
面目にやってる人や日本の技術者に対しても、すごく失礼な
ことではないかと思うのです。
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“読者プレゼント”
青山店で開催中のSOU・SOU×有松鳴海絞展。少し前の朝日新
聞の夕刊に展示会の告知を載せて頂きました。その時読者プレ
ゼントとして抽選で40名の方に豆絞りの手ぬぐいをプレゼントと
告知したところ、応募のハガキが千通以上届きました。インターネ
ットでなんでもすぐに手に入る時代、手ぬぐい一枚に、しかもお届
けまで半月かかるような読者プレゼントに、こんなに多くの人が応
募されるだなんてビックリしました。ハガキを見ているとおじいちゃ
ん、おばあちゃんも多い。「豆絞りの手ぬぐい下さい!」等のメッセ
ージが書かれていて、全部はまだ見ていませんが、すごくうれしい
気持ちになった。有松鳴海の皆さんにも教えてあげよう。もちろん、
張正さんにも。
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“年齢と可能性”
自分の年齢を気にしすぎる人は人生の可能性を軽くみている
気がする。ようするに生きているか死んでるか、二つに一つで
す。そして生きているうちは何歳になろうが向上心をもつべき
です。もう歳も歳だしなどという言葉は自分の可能性を見捨て
るのと同じような気がする。
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