毎日更新!SOU・SOU読本
本日は、数寄屋大工一家の箱入り娘、寺田 由のコーナーをお届けします!

SOU・SOUの店頭に明るい色の商品が並びだすと、心も弾みます。
春うらら、まさにそんな気分です。
3月、お茶では「利休忌(りきゅうき)」という大切な行事があります。
文字通り、千利休の命日です。
今年は大河ドラマでも話題の豊臣秀吉の怒りを買い、利休は切腹を申しつけられた――
と言う歴史上の出来事はドラマや映画でもドラマチックに演出されるシーン。
旧暦の2月28日は、千利休の遺徳をしのぶ日。
各流派のお家元では行事が行われるのが慣習となっています。
私たちお稽古人も、その前後の時期に利休を偲びながらお稽古をします。
床の間には、利休が描かれた掛け軸に利休が好んだとされる黄色い菜の花。
これが「利休忌」の景色です。
この日は「茶湯(ちゃとう)」というお点前を行います。
「茶湯」とは、仏前や祖師、霊前に供えるお茶のことで、普段は聞き慣れない言葉ですよね。
羽のようなつばのある「天目台」に、「天目茶碗」という特別な器をのせてお供えします。
SOU・SOUでも人気のテキスタイル「天目」は、国宝にもなっている「曜変天目」というお茶碗。
同じ天目でも、見た目が少し違いますが、上等なお茶碗という扱い。
そして「茶湯」は、普段のお点前とは少し異なります。
お茶碗にお湯を汲み、その中に抹茶の粉をふわりと散らします、ふりかけのように。
そしてシャカシャカ・・・混ぜない!!
「茶」と「湯」、それがそのまま「茶湯」なのです。
供えるものとはいえ、
(絶対おいしくないやん……)
と、私は心の中で思ってしまうわけですが、そういうものなのだそうです。
床の間に掛けられている利休の掛け軸には、辞世の句が記されています。
人生七十
力囲希咄
吾這宝剣
祖仏共殺
堤る我得具足の一太刀
今此時ぞ天に抛
ちょっと難しいので現代語を・・・
人生は七十年。
さあ一喝。
この宝剣こそが我がもの。
仏も祖師もすべて断ち切るって
自ら会得した完全なる一太刀を携え、
今このとき、それを天へと投げ放つ。
といった感じだそうです。
現代語訳にしても少し難解ですが、辞世の句なので利休本人に「ここのところ、どういう意味ですのん?」と尋ねることは叶いません。
そして実際に、さまざまな解釈がなされています。
凡人にはその真意はなかなか掴みきれないということなのでしょう。
茶の精神を築き、それを貫き通した利休。
すべてを見抜き、何かを悟った境地のようにも感じられますが……
みなさんは、どのように受け取られますか。
(もちろん、あくまで一つの感じ方としてお読みくださいませ。)
さて、春も爛漫。
菜の花の美しい季節です。
《つづく》
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それでは、また明日。
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【今日の合言葉】
「京都は水曜定休」
・店舗でお会計時に、〔今日の合言葉〕を言って頂くと、1ポイント差し上げます。
(1日に1ポイントのみの進呈です)
・毎日変わりますので、ご注意ください。
・店舗のみのサービスとさせて頂きます。
あしからず御了承願います。
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暦では立春を迎えているとは言え、まだまだ寒さの厳しい季節。
茶室に生ける茶花(ちゃばな)、中でもこの時期の主役は「椿」です。
あるタレントさんが
「白って200色あんねん!」
と言ったのと同じように
「椿も200種あるねん!」
ということで、
たくさんの種類がある椿。
気まぐれに図鑑を開いても、そこはもはや椿のパラレルワールド。
見た目はほぼ同じなのに、それぞれにしっかりと名前があるのがなんとも可愛らしい。
↑信楽にある山野草のお店で見かけたたくさんの椿の苗
光源氏、夫婦星、千羽鶴、侘助に乙女椿、一休・・・対馬の娘!
どれもちょっと意図的な日本っぽさ(昭和感!)があってそれも良いですよね。
「花は野にあるように」というのが花を生ける時の千利休の教え。
私のように田舎の野に放たれて育ったものの、ちょっとカッコつけたい欲のある者に自然の世界は厳しいものです。
そんな良い枝、良いお花はありません。
↑庭の塀を駆使して(よじ登って)手に入れた枝
しかし、ケチん坊なので買うなんてことはできません。
むしろ庭の椿を売りにこようか!と思ったくらいお花屋さんの椿は高価なのです。
値段を知った時はちょっとだけ怯みました。
華やかさは必要なく「あえて」質素で素朴も意外と労力が必要なのが現代。
どういう経済の仕組みなのか、誰か教えてほしいものです。
さて、そんな俗っぽさを感じさせてはならぬ「さりげなく」季節の風情を茶室にもたらす花。
生けた時に開花しているものではなく、あえて蕾を生けて綻びはじめる「気配」を感じさせることもお茶の世界の美意識のひとつ。
(流派によって蕾の捉え方が違うと聞いたことがあるので、その辺りは悪しからず・・・)
お茶のお稽古に行くと、すでに先生が花を生けてくださっているのですが、愛でるのは簡単なんです。
これを自分でやってみるといかに未熟かを思い知らされます。
↑母が座敷に生けた椿。
皆さんも身近な花をそっと「野にあるように」生けてみてはいかがでしょうか。
そろそろ春の気配も感じられるかもしれません。
私はやっぱり、花より団子かな。
《つづく》
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それでは、また明日。
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【今日の合言葉】
「茶室彼是(ちゃしつあれこれ)」
・店舗でお会計時に、〔今日の合言葉〕を言って頂くと、1ポイント差し上げます。
(1日に1ポイントのみの進呈です)
・毎日変わりますので、ご注意ください。
・店舗のみのサービスとさせて頂きます。
あしからず御了承願います。
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毎年、年明けのこの時期に奈良で開催される
「珠光茶会(じゅこうちゃかい)」。
千利休よりもさかのぼり、「侘び茶の祖」といわれる村田珠光(むらたじゅこう)生誕の地でもある奈良で、
東大寺や春日大社、唐招提寺、薬師寺など奈良観光には欠かせない見所がたくさんある場所が会場となるのも楽しみの一つです。
今回も、お馴染み「茶飲み先輩」SOU・SOU伊勢木綿の本間店長と参加してまいりました!
実は私たちは昨年も参加しており、そろそろかな?と楽しみにしていたのです。
今回の会場は、
\\奈良の大仏でおなじみの東大寺//
普段は非公開の特別な茶室での一席。
茶会にはその日のお道具やお花、お菓子など道具組みが紹介されている「会記」というプログラムのようなものが用意されています。
毛筆でサラサラとしたためられた会記は若輩者が解読するには難解なのですが。今回は事前配布&解説付きという親切さ。
事前に解説を読み、実物を拝見したり亭主のお話を聞いたりして、終わった後に見返すと、より楽しみに深みが増します。
珠光茶会は、興味があるけれど作法がよくわからない!という方に向けて、
茶会のあれこれをわかりやすくまとめた冊子をネットで公開するなど、
誰でも参加できるウエルカムな雰囲気なのがとても良いのです。
(もちろん洋服でも◎)
パンフレットの内容はこちら → ★
簡単でわかりやすいので、他のお茶会でも活用してみるのもいいかもしれません!
さて、この時期の東大寺は「お水取り」という大きな行事を控えています。
二月堂で行われる法要で、752年から一度も途絶えていない行事とのこと。
1274年続いてるーーー。
ちょっとよくわからない年数続いています。
準備の松明用の竹が運ばれている場面に偶然出くわし、
さらに「牛玉杖(ごおうつえ)」という、行事に使用される柳の枝も運ばれていきました。
いつか実際に二月堂の松明を見てみたいと思いつつ、
「いつでも行ける距離は永遠に行かない」というものあるある話。
奈良の歴史が京都よりもずっと古に感じるせいか、全てが古代ロマン!
そんな横で、本間店長は鹿にせんべいをねだられておりました(笑)。
そんなのんびりした雰囲気も好きです、奈良。
お茶といえば京都、と思われる方も多いかもしれませんが、
奈良もまた茶文化が育まれた歴史を感じられる場所がたくさんあります。
私たちもまた来年も参加したいなぁ、と思います。
《つづく》
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それでは、また明日。
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【今日の合言葉】
「茶室彼是(ちゃしつあれこれ)」
・店舗でお会計時に、〔今日の合言葉〕を言って頂くと、1ポイント差し上げます。
(1日に1ポイントのみの進呈です)
・毎日変わりますので、ご注意ください。
・店舗のみのサービスとさせて頂きます。
あしからず御了承願います。
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お正月を迎えると「初釜(はつがま)」という大切な茶会からはじまります。
無事に新年を迎えられた感謝と「今年もよろしくお願いします」というご挨拶。
元は新年の「お稽古はじめ」であったようですが、各々お稽古場でも「初釜」が行われるようです。
私のお稽古場でも先生が毎年、「茶事(お茶会)」のお稽古も兼ねて初釜を行なってくださいます。
社中の皆で協力し合って進行させるのですが、ご高齢の先輩方も多いため、若手(私、こう見えて超若手扱いです!)は座ったり立ったりと動き回る役を仰せ使うことが多く油断はなりません。
席入り(茶室へ入室すること)から始まり、炭をつぎ、懐石の後にお茶をいただくというのが簡単な流れ。
大きな声では言えませんが・・・
初釜といえば!先生手作りの懐石を密かに楽しみにしています。
いつか自分もやってみたいけど、できるのだろうか?
こういう食材もお正月には良いな!と、もぐもぐしながらお勉強です。
また、いつになく華やかな道具組もお正月ならでは。
本物の鳥の羽を使用した美しい羽箒(はぼうき)やお香を入れる香合(こうごう)はこの時期にだけ登場する「ぶりぶり香合」。
※「ぶりぶり」には諸説あるようですが、子供が曳いて遊んだ玩具が由来で「振々」にちなんでいるとか。
「嶋台(しまだい)茶碗」という金銀が一対の重ね茶碗が使用されます。
嶋台ってどういう意味なんだろうかと思って調べてみましたが、諸説あるようで正確な情報には辿り着けませんでした・・・
とにかく婚礼などのおめでたい席での道具ということに間違いはなさそうです。
内側の金銀箔は使用していると剥がれていくので、塗りなおしたりする場合もあると聞きます。
個人的には少し金が剥げたりしているのも美しい景色だと思います。
普段は先生がお点前をされることはありませんが、初釜では先生がお点前をしてお茶を振る舞ってくださることもあり、嬉しい気持ちと背筋が伸びる思いと。
でもやはり嬉しい!というのが一番でしょうか。
師匠である先生の所作は水が流れるように、自然で無駄のない美しさ。
普段はとても気さくでお茶目な先生ですが、やはり心から尊敬する憧れの存在です。
初釜が終わるころには、心地よい疲れとともに「今年も頑張ろう」と自然に思えてきます。
まだまだ若手(超若手)ではありますが、お茶との時間を大切に、今年もお稽古に励みたいと思います。
《つづく》
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それでは、また明日。
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【今日の合言葉】
「茶室彼是(ちゃしつあれこれ)」
・店舗でお会計時に、〔今日の合言葉〕を言って頂くと、1ポイント差し上げます。
(1日に1ポイントのみの進呈です)
・毎日変わりますので、ご注意ください。
・店舗のみのサービスとさせて頂きます。
あしからず御了承願います。
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本日は日曜日!数寄屋大工一家の箱入り娘、寺田 由のコーナーです!

みなさま、新年おめでとうございます。
本年も、寺田が担当いたします「一日一駄話」を、どうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、「一年の計は元旦にあり」と申しますように、新しい年のはじまりに目標や計画を立てられる方も多いのではないでしょうか。
何か新しいことを始めるには、とても良いタイミングですね。
私自身、あまり大きなことを言える立場ではありませんが、
「お茶に興味を持ってくれる人が、一人でも増えたらいいな」
そんなことを思う側のひとりです。
お茶の知識も経験も、正直まだまだ半人前。
いちSOU・SOUのスタッフとして、それらしいことを書いてよいのだろうか?と迷うこともあります。(こう見えて)
それでも、私たちSOU・SOUのスタッフが日々お茶に向き合い、続けているのにはやはり理由があるのだと思っています。
SOU・SOUは「新しい日本文化の創造」をコンセプトにしています。
その中で、私たち自身が日本の「型」に触れる時間を持つことも大切なプロセス。
新しい日本文化とは、ある意味「型破り」なこと。
しかし、型を知らずに「新しい日本文化」と言ってしまえば、それは「型破り」ではなく、ただの「型知らず」になってしまうのではないでしょうか。
もちろん、茶道だけがすべてではありません。
ですが、SOU・SOUプロデューサーの若林が「SOU・SOUのスタッフでお茶をやろう!」と言った背景には、そうした思いもあったのだと思います。
一方で、これだけ世界中で抹茶がブームになっているにもかかわらず、茶道人口は減り続けているという現実。
今に始まったことではありませんが、どちらかといえば茶道は限られた人に向けた閉じられた世界でもありました。
だからこそこれから先「MATCHA」として広がる文化と「茶道」として受け継がれてきた文化が、どこかで共存できる世界線があればいいな、と個人的には思っています。
年始ということでそんなことも考えながら、今年もぼちぼち、お茶のことや茶室のことを書いていけたらと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
《つづく》
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それでは、また明日。
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【今日の合言葉】
「茶室彼是(ちゃしつあれこれ)」
・店舗でお会計時に、〔今日の合言葉〕を言って頂くと、1ポイント差し上げます。
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前回の「茶室彼是」では、「数寄(すき)」という言葉についてご紹介しました。
詳しくはコチラ→★
茶室は「数寄屋(すきや)建築」と呼ばれています。
「数寄(好き)」を極めた人のことを「数寄者(すきしゃ)」。
なぜ茶室は「数寄屋」なの?
そんな疑問にヒントをくれたのが、岡倉天心の『茶の本』という一冊。
この本は、明治時代にニューヨークで刊行された
茶道の観点から日本文化を紹介した本。
逆輸入で今日の私たちが日本語で読むことができる、少し変わった来歴をもつ一冊です。
(私の手元の本は、1982年刊行のものを古書店で見つけました)
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数寄屋(茶室)=好き家
(※牛丼屋さんではありません)
「持ち主の美意識や好みによってつくられる小屋」という意味合いだそうです。
でも、茶室こそ決まりの多い空間のように思えるのですが、どうなんでしょうか。
その真意を岡倉天心先生に聞いてみましょう。
岡倉天心的に茶室を一言で表現すると
「質素で不完全、しかし自由で平等な空間」
西洋文化では巨大で豪華な物質的な進歩を象徴する建築物が素晴らしいとされていましたが、日本の茶室は質素で不完全であるからこその美しさがあるといいます。
“茶室は見たところ、なんの印象も与えない。
それは日本の一番狭い家よりも狭い、
それにその建築に用いられている材料は清貧を思わせるようにできている。
しかしこれはすべて深遠な芸術的思慮の結果”
茶室が簡素であることは、粗末であったり貧しいということではなく手間と精神を注ぎ込んだ空間と意味でもあります。
日本人にとっての「美」とは、物質的な豊かさではなく精神的な豊かさのこと。
地味であるけれど、それこそが贅沢でもある。
それが茶室なのだということですね。
また、岡倉天心はこんな言葉を残しています。
“今日は工業主義のために、真に風流を楽しむことは世界の至るところますます困難になっていく。
われわれは、今まで以上に茶室を必要とするのではなかろうか。”
『茶の本』が出版されたのは、日本が急速に西洋化し近代国家へと進んでいた明治時代。
その時すでに岡倉天心は「日本人には茶室が必要だ」と語っていましたが、この言葉は情報と物質にあふれた現代を生きる私たちにもそのまま響きませんか?
まだまだ数寄屋というものが日本人に十分に知られているとは言えないと思うと、大事なものを過去に置き忘れてきたような気がしますね。
さて、年の瀬でございます。
今年も一年、不定期な「茶室彼是」や「SOU・SOUあれこれ」にお付き合いいただき誠にありがとうございます。
コメントをいただいたり、ご来店の際にお声がけいただき何よりの励みになっています。
どうぞ、来年もお付き合いいただけましたら幸いです。
それでは皆さま、
良い新年をお迎えくださいませ。
《つづく》
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それでは、また明日。
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【今日の合言葉】
「茶室彼是(ちゃしつあれこれ)」
・店舗でお会計時に、〔今日の合言葉〕を言って頂くと、1ポイント差し上げます。
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日本語には他言語にはない独特の美しさがあると言われています。
それと同時に、私たちが意識的に理解できても、いざ一言で言語化しようと思うと説明しにくい日本語もあります。
茶道の世界で用いられる
「侘び寂び(わびさび)」
はその代表例ではないでしょうか。
正確な定義は曖昧だけど「茶道=侘び寂び」をなんとなくイメージできる日本人は多いと思います。
「数寄(すき)」という言葉も同じような日本語のひとつ。
ちなみに・・・
東京にある有名な「数・寄・屋橋(すきやばし)」は織田信長の弟である織田有楽斎(うらくさい)が建てた茶室があったためと言われています。
もともと「数寄」とは「好き」と同義であり、「好き」を極限まで追求した人たちが「数寄者(すきしゃ)」と言われる人たちです。
あまり聞きなれないかもしれませんが、「数寄者」とは、茶道具や茶の湯の美学を深く愛する人のこと。
茶湯を愛しすぎた変わり者が多い・・・のでは。(個人の感想です)
欠けた茶碗や歪んだ椀といった一見不完全なものに価値を見出して、その美しさを高め、
完璧な美よりも、不完全で独特な美を好んだようです。

「この子(茶碗)が生きた証」と言って生涯、お気に入りの茶碗のカケラを懐紙にに包んで持ち歩いたとか
(「この子」とかちょっと引く)
本職の重要な役員会議よりも茶会の準備を優先させたとか・・・
(今なら臨時株主総会必至です)
「殿、茶碗に魂を抜かれています」と家臣に心配されたお殿様がいたとか、いなかったとか。
(暴動が起きそうです)
変人エビソード、おっと失礼!
『偏愛エピソード』は今もなお語り継がれています。
しかし、そんな数寄者たちによって今も日本の文化的レベルが維持されているのも事実。
かつて鉄道王と呼ばれた根津財閥の創始者、根津嘉一郎は多くの日本美術が国外へ輸出されていた時代に、
「この国の美術は、個人が守らないと散逸する」
という信念のもと、膨大な資金を注ぎ込んで古美術を買い支えました。
そういったエピソードもあって現在も根津美術館には国内随一の国宝や重要文化財が収蔵されています。
数寄の精神には、単なる趣味や好みではなく対象を深く愛し極めることの価値と、美の見方の多様性が表れているように思います。
その愛と大胆な功績の積み重ねが、今日の茶道文化を支えているんですね。
《つづく》
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それでは、また明日。
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【今日の合言葉】
「茶室彼是(ちゃしつあれこれ)」
・店舗でお会計時に、〔今日の合言葉〕を言って頂くと、1ポイント差し上げます。
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穏やかな海を望む海岸沿いに、今から約40年前に建てられた一軒のお屋敷があります。
祖父と父が手掛けたそのお屋敷は、昭和の終わり世の中がバブルの熱気に包まれていた時代に建設され、年月を経た今はリゾートホテルとして多くの人を迎えています。
数寄屋造りの客室の奥にひっそりと佇む一間の茶室。
普段は閉じられた空間ですが、ホテルからの依頼でここで小さなお茶会を開くことにになりました。
長い間ずっと亭主不在のお茶室。
下見に訪れて驚いたことは、この茶室が一度も使われたことがなく新築のまま時が止まっていたのです。
どうして使われないままであったのか・・・
当時の持ち主がどんな思いでこの茶室を造られたのか・・・
想像すると少しだけ胸の奥がキュっとします。
しかも、その空間での「はじめて」の役目を私が担うことになるとは、なんとも不思議なことです。
とはいえ、身の丈以上のことはできません。
我が家のなけなしの道具をかき集め、抹茶やお花は京都から届けてもらいました。
お菓子はホテルのシェフが特製のマロングラッセを用意してくださいました。
帰宅後にいただいたマロングラッセ、美味しかったなぁ・・・
お客様は5組ほどでしたので順に茶室へご案内し、束の間の時間をお菓子とお茶でおもてなしいたしました。
終わるころには緊張で張りつめていた空気も和らぎリラックスした雰囲気に。
建物に息を吹きかけ、大切に手入れを続けてくださっているホテルのスタッフの方々にも感謝の一服。
私の先生は常日頃お茶のお稽古は何のためにあるのか、
その心得をこう伝えてくださっています。
「お点前の『型』を覚えるためではなく、茶事で客人をおもてなしできるようになるため。(もちろん楽しくね!)」
道具を選び、整え、空間をしつらえる—— —
その一連の流れを考え抜くには、知識や経験だけでなく「心」と「手」がいること。
今回の小さなお茶会を通して、改めてその言葉の意味を実感しました。
昭和の終わり、私が生まれた年から静かに時を重ねてきた茶室。
【父と仕事を受け継ぐ兄、当時、図面を引いていた母と竣工の年に生まれた私。そして今回の茶会を主催されたホテルの女将さんと】
今、に人と人とがつながるひとときを持てたことに、ありがたさを感じる1日でした。
《つづく》
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それでは、また明日。
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「茶室彼是(ちゃしつあれこれ)」
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いまや「Matcha」は世界共通語。
空前の抹茶ブームで、日本の茶文化が世界中から注目を集めています。
抹茶は、緑茶とはまったく違う手間ひまのかかるお茶。
5月に摘んだ新芽を冷暗所で寝かせ、11月に封を切って石臼で挽く——
丁寧な工程を経て、ようやく一服の抹茶が生まれます。
その“臼挽き”を体験しに、SOU・SOU伊勢木綿の店長 本間とともに宇治を訪ねました。
宇治といえば言わずと知れたお茶どころ!
訪ねたのは江戸時代から続く老舗のお茶屋さん。
立派な門構えの建物の中には代々受け継がれていきた歴史ある「茶壺」が並んでいます。
覆下栽培(日光を遮断するために黒い覆いの下で栽培する方法)で育てた茶葉を揉まずに茶壺で保管し、乾燥させた茶葉を「碾茶(てんちゃ)」といいます。
碾茶を石臼に入れ、ゆっくり回すこと約10分。
採れたのは、数グラムの抹茶。
「こんなに回してこれだけ!?」という感じです。
ですが、これこそ抹茶の贅沢さ!
(もちろん今はちゃんと自動化され、茶葉は冷蔵庫で保管しているそうです!)
さっそく、挽き立ての抹茶をいただきにお茶室に移動。
馴染みのある抹茶の“苦味”や“甘味”よりも、爽やかで自然のままの荒っぽさも残る“青さ”が際立つ味わい。
一瞬「青のり」を思わせるような香りがするのが不思議。
近年、世界的な抹茶人気の影響で価格が高騰し、
茶道の現場ですら入手が難しくなっていますが、その一方で日本のお茶や茶道に興味を持つ人が増えているのは嬉しいことでもあります。
色々な変化を乗り越えたり、受け入れたりすることで
お茶もまた、時代とともに新しい文化を育てていくのかもしれません。
それはそれで楽しみなことです。
《つづく》
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それでは、また明日。


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約400年前、豊臣秀吉が北野天満宮で催した「北野大茶湯(きたのおおちゃのゆ)」。
「身分を問わず、茶に興味のある者は誰でも参加せよ! 道具がなければ代用品でも構わぬ!」
という秀吉の掛け声のもとに開かれた、いわば“天下の大茶会”です。
そんな安土桃山時代のスーパー茶湯のフェス!が現代に復活。
3日間にわたり行われた茶会は、日替わりで各流派がお茶席を担当。
境内には屋外茶席(野点・のだて)やお茶関連の出店も並び、気持ちの良い秋空の下で多くの人が気軽にお茶を楽しんでいました。
初めての方にも優しく、どのお席もアットホームな雰囲気。
「足を崩してもいいですよ」
「お道具を手に取ってみてください」
そんな声かけに導かれながら、いつもとは少し違う雰囲気の茶会を朗らかに楽しむことができました。
また別会場では、華道・未生流笹岡のお家元によるいけばなの披露も。
SOU・SOUの「華包(はなつつみ)」を監修してくださっている京都華包研究会のお家元が、迫力ある作品とともにお茶と花の深いつながりを語ってくださいました。
華包についてはコチラをご覧ください!→★
作品の軸になっている大きな枝は「お茶の木」だそうです。
私とSOU・SOU伊勢木綿の店長・本間は、欲張って各流派のお席を4つすべて制覇!
お抹茶4服にお菓子4つ、朝から何も食べずに挑んだ結果
――お腹の中はカテキンとあんこでいっぱいに。
「とりあえず、しょっぱいものを食べに行こう!」と大満足しながら北野天満宮を後にしました。
秀吉の時代にも同じように心からお茶を楽しんだ民たちが後世のお茶を引き継いでいったのかと思うと、なかなか歴史ロマンを感じるイベントです。
《つづく》
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それでは、また明日。


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先日、お茶の先生のお供で小学校へお茶の体験授業へ行ってまいりました。
京都府では、日本文化の次世代への継承事業として「茶道」や「いけばな」などの体験が授業に組み込まれているそうです。
いかにも京都らしいですが、京都だからこそできる教育活動に私も興味津々です。
先生のおはなしから、お点前のデモンストレーション、子供たちと一緒にお茶を点て、もてなしたり、もてなれたりする体験・・・と盛りだくさんの内容。
元教員の正真正銘「先生」による入念な授業計画のもと、私はお点前担当に。
そのあとは子どもたちと一緒に授業を進めました。
「お抹茶はどれぐらい入れるのかな?」
「棗(なつめ)にはどんな柄があるのかな?」
「茶筅(ちゃせん)はどうやって使うのかな?」
好奇心旺盛な子どもたちから、色んな質問が飛んできます。
はじめてお抹茶を口にする子もいれば、抹茶ラテや抹茶味のお菓子など自分が知っている「抹茶」の味とは違う!という感想の子がいたり、お友達に「もっと濃くして!」「私のはちょっとだけにしてね」とリクエストしたりする子もいて、とにかく大人の私から見える子どもたちの世界って微笑ましい。
授業を通して子どもたちがどんな感想を持ったのか?
それも気になるところではありますが、
「ご一緒に」「お先にどうぞ」といった相手を思いやる「気持ち」がお茶にはあるんだな、ということを感じてもらえてたらいいなぁと思います。
もちろん、私にとっても子どもたちとの時間は新鮮で学び多い1日となりました。
(いつもより早起きをして「アレ?あれ?これでいいんか?」と一人でブツブツ言いながら着物の支度をし、
元気な子どもたちに圧倒されて、ヨレヨレになって帰ってきたのはここだけの話です。)
少し話題が変わりますが、
先日、お茶の先生にお取り継ぎいただき、お家元のお許しを経て次なるステップへの道を拓くことができました。
手元に届いたのは立派な看板。
まずは、SOU・SOUプロデューサー若林に報告。
親よりも喜んでくれる若林。
私も親に喜んでもらうよりも嬉しい・・・。
これは「通過点」ではありますが、長年ご指導くださっている先生や、いつもお茶会に誘ってくれる先輩のSOU・SOU伊勢木綿店長の本間などなど、たくさんのお力添えのもといただけたお許し。
これからもご縁を大切に、自分にどんなことができるのかを考えながら、再び学びを深めたいと思います。
《つづく》
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それでは、また明日。


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先日、父のお遣いで弾丸、日帰り!で四国の香川県 高松市に行ってまいりました。
ゆったり穏やかな瀬戸内海を車窓から眺め、あっという間の列車旅。
到着したのは高松市の中心地にある中條文化振興財団です。
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中條文化振興財団とは・・・
百十四銀行の頭取で実業家でもあった中條晴夫氏によって設立され、氏の遺言によって茶室が建設されました。
茶の湯文化のさらなる隆盛、継承とその発展を願い、ひいては文化全般の振興を展望されていた遺志を受け継ぎ、現在は茶会や茶室の時間貸しなど幅広い振興活動を行なっておられます。
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こちらには大小の茶室のほか、広い厨房やテーブルでお茶を楽しめる立礼(りゅうれい)席など本格的な茶会や茶事が行える充実した設備が整っています。
30数年前、この茶室を建設したのが私の祖父と父でした。
茶室はどこも同じように見えて、もちろんそれぞれの「色」があります。
私もそんな違いがわかる繊細な感性の人間ではありませんが、それでも祖父や父の建てた茶室に一歩足を踏み入れると、「これはそうやな」と父の仕事がわかるのは今でも不思議な感覚です。
大人数の茶会を催せる「広間(ひろま)」
地元の高校生の茶会やこの場所を利用したヨガのワークショップなども行なっているとか。
少人数でプライベートな空間を楽しめる「小間(こま)」
経年変化で土壁が寂(さび)たとっても良い雰囲気です。
技術が進化しても出せないのがこの侘び寂びの空気感。
板の間に備え付けのベンチがあるのは「立礼(りゅうれい)席」
椅子と机でもてなすことができる他、お茶会の時には点心席となってお食事をいただける場所となるそうです。
その他、音楽のコンサートが開かれたこともあるそうですよ。
ありがたいことに、施設を管理する事務局長の中條さんにも直接お目にかかってお話を伺うことができました。
地元高松の高校の茶道部のお茶会のサポート、「お稽古」ではなく「ワークショップ」として催しとともにお茶の普及、そして気軽で楽しく自由なお茶を発信しておられます。
お茶のお稽古人はともかく、そうでない人にお茶のマナーを押し付けるのは失礼。
そうお話しされながら、ワークショップなどではお客様の格好も自由なかわりに、ご自身もあえてお着物ではなくシャツなどの気軽な装いでされるようにしているとか。
それでもやはり近頃のお抹茶の価格高騰、お茶人口の高齢化や人数の減少はタイムリーな話題。
一朝一夕に解決できそうにありませんが、お茶の文化やお茶の家元をお支えする一端を担う人間としては考えさせられることと同時に、もっと柔らかな優しい発想でないといけないな・・・と自らを戒められるような想いでした。
「自由」であることは生き残るための道でもあり、今を楽しむための道でもある。
そんな風に感じます。
何人かの友人から、お茶会で行ったことあるよ!という言葉をもらってとっても嬉しかったです。
私もまた、きっとこのお茶室にご縁があるはず。
お近くにお住まいの皆様、機会がありましたらぜひワークショップなどの機会に足を運ばれてみてはいかがでしょうか。
《つづく》
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それでは、また明日。
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【今日の合言葉】
「茶室彼是(ちゃしつあれこれ)」
・店舗でお会計時に、〔今日の合言葉〕を言って頂くと、1ポイント差し上げます。
(1日に1ポイントのみの進呈です)
・毎日変わりますので、ご注意ください。
・店舗のみのサービスとさせて頂きます。
あしからず御了承願います。
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本日は日曜日!数寄屋大工一家の箱入り娘、寺田 由のコーナーです!

春がやってきましたね。
みなさんにも春といえば・・・の何かがあるかと思います。
私はお茶のお稽古で春といえば・・・
「釣り釜(つりがま)と旅箪笥(たびだんす)」
天井から伸びる鎖にゆらゆらと揺られる釜が「釣り釜」。
お点前の時に道具を置いたり飾ったりするのが「棚(たな)」。
棚は種類も使い方も様々で、季節やシーンによって使い分けされているのですが(だから覚えるのが大変!)、私のお稽古している流派では「春は旅箪笥!」というのが定番です。
過去にはSOU・SOUスタッフの日記にも登場しました。
こちら→★

瀬野のコメントにもあるように「これでピクニック行ったら楽しいだろうなー」と思えるのは私たちが泰平な世に生きているからですね。
本来は千利休が豊臣秀吉の小田原攻めの戦場に携行するために考案されたそう。
ですので箪笥の中には茶道具一式が収納できる設計。
戦場で一服、それがどういった意味を持っていたのか勉強不足ですが、秀吉と利休のことですから何か思うことがあったのでは?と深読みしてしまいます。
それにしても、利休がえっちらおっちら背負って行ったと思うとちょっとかわいいですね。
「旅箪笥の季節か・・・旅箪笥欲しいな」
そんな一言で兄が作ってくれたのが正真正銘の「旅箪笥」!!

手前味噌ですが、もともと指物(箱や家具などの木工品)が得意な兄が作ったということで寸分違わぬ美しい収まり。
けんどん蓋(前戸)に付いた落とし込み金具まで本当に旅箪笥。
ということで早速、道具を見繕って飾ってみることに。
あぁ、こうなってくると釣り釜を吊るして・・・と行きたいところですが、釣り釜なんてあったかな・・・
とまた納戸をゴソゴソしなければなりません。
私は道具にはほぼ無頓着ですが、大切にしたい道具が手元にあるのは心が躍りますね。
えっと・・・次は何をリクエストしようかと密かに企む日々です。
《つづく》
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それでは、また明日。
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【今日の合言葉】
「茶室彼是(ちゃしつあれこれ)」
・店舗でお会計時に、〔今日の合言葉〕を言って頂くと、1ポイント差し上げます。
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先日、友人から気軽にお茶を始める(親しむ)ために『まずは』どんな道具が必要か?と尋ねられ、なんでもいいと思うけど・・・と言いかけたところで、不親切な答えだなぁと思ったので、改めて整理してみようと思います。
⚫︎お茶に必要な道具⚫︎
【お茶碗】
気に入ったものならなんでも良い。柄や大きさ、質感など好みのものが手に入るといいですね。
【茶杓(ちゃしゃく)】
あったら良いけどなくても良い、抹茶が掬える匙であればなんでもOK。
【茶筅(ちゃせん)】
これはやっぱりいるかなぁ。お値段もピンキリですが、こだわらなければ手頃なお値段で手に入れられます。
【抹茶】
これは必須!京都にはたくさんのお茶屋さんがありますが、有名店でなくても美味しいお茶はたくさんあります。
ぜひ「お好み」のお茶を探してみてください!
ここまで言っておいてなんですが、SOU・SOUにはこんなものもあります。

お茶を気軽に楽しめの一式がセットになったその名も「いっぷく碗」。
お茶碗に加えて、お道具やお茶が入った商品です。
最初からこだわり過ぎると、道具が全部集まった頃には疲れるか満足してしまうので、日常使いにはお手軽なものがオススメです。
なんの変哲もない箱にセットされた「いっぷく碗」。
飽き性な私はこれを箱に入れたまま仕舞い込んでそうな予感。
\こんんな感じにアレンジ/
SOU・SOUにあるもので「SOU・SOU茶箱セット」の完成です。
【茶箱とは・・・茶道具一式が収めた茶道具セット。持ち運びができるため、屋外でも気軽にお茶が楽しめます!】
伊勢木綿の手ぬぐい生地を箱に貼り続けること1時間、いや2時間ぐらい。
「作ってみたいけど不器用なんでできません!」
という方がおられましたら、
自称不器用の私がなんとかできたので、志さえあれば!作れると思います。
ありのままをお伝えすると、もちろん私は途中でめんどくさくなりましたが、かわいい茶箱を夢見て頑張れました。
好きなテキスタイルを選ぶだけでも楽しいので勢いで作ったという感じ!
お茶碗を入れるための仕服(しふく)は「おむすび巾着」がシンデレラフィット!
【仕服とは・・・茶入や茶碗などの道具を入れる袋。自分で縫ったり、特別な古い生地を使ったりすることがあります。】
薄目で見てほしいガサツな部分はあれど、なんとかそれっぽくできました!
個人的には普段楽しむお茶は、作法は抜きにして自由で良いと思っています。
誰も正しいコーヒーの淹れ方は教えてくれないけれど、興味があってやってみたら道具も揃えたくなった!
もっと美味しく淹れたくなった!
という感覚がお茶にもほしいところです。
まずは春になったら、このいっぷく茶箱を持ってお外でいっぷくしようかと思っています。
ぜひみなさんも、自分で点てる美味しいお茶のためにシャカシャカとしてみてくださいませ!
ご一緒に「いっぷく」しませんか?
《つづく》
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それでは、また明日。
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【今日の合言葉】
「茶室彼是(ちゃしつあれこれ)」
・店舗でお会計時に、〔今日の合言葉〕を言って頂くと、1ポイント差し上げます。
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あっという間に年の瀬も近づいて参りました。 そう言えば、夏には先生お手製の懐石で「朝茶(あさちゃ)」のお稽古がありました。
秋には、季節の野の花で「花所望(はなしょもう)」のお稽古。
本格的な冬になってきた近頃は炭のお稽古に熱が入ります。
もちろん、毎回の季節のお菓子も楽しみの一つですね。
先日、久しぶりに観た祖父が茶事を楽しむ映像。

お久しぶりの「茶室彼是」、今年もご覧いただきましてありがとうございます。
今年はたくさんの「初体験」に学びが多い一年でした。
地方にお茶会へ出かけたり、仲間内で茶会を催したり・・・
許状をいただいたことでちょっとだけやる気を出してお稽古も(比較的)真面目に通いました。
あれよあれよと一年が終わろうとしていますが、通り過ぎた記憶をちょっとだけ巻き戻して・・・
夏の朝、涼しい時間帯から始めるお茶事。
例年になく猛暑だった今年の夏は一段と贅沢に感じた時間。
(亭主がお客様に花を生けてもらうという点前。)
目の前に準備されたお花を見るだけでも胸がおどる個人的に大好きなお稽古。

お茶をはじめた頃には知らなかった炭の点前の奥深さ。
正解がわからないし何度やってもうまくいかないけれど、かっこよくできるようになりたい炭のお稽古です。
季節の和菓子を求めるのもすっかり日常です。
びっくりするくらい笑顔!
お茶を心から楽しむ祖父がいたのだと、グッと胸が熱くなりました。
そんなふうに私もなれるかな・・・
私はどんなお茶を愉しめるようになるのかな・・・
と独り言のようにブツブツ言いながら、祖父との時間を思い出しました。
一生学びの道には、まだまだこれからです。
来年もどうぞお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。
《つづく》
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それでは、また明日。
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【今日の合言葉】
「茶室彼是(ちゃしつあれこれ)」
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前回に引き続き、伊勢木綿店長の本間との「茶の湯旅行」。 横浜に宿をとった私たち。
場所は歴史ある鎌倉の中心、鶴岡八幡宮。

前編はコチラから→★
大興奮で夜の横浜中華街に繰り出し、本場の美味しい中華料理をたらふく食べて、すでに心もお腹も大満足な旅ではありましたが・・・
今回の旅のメインイベントは翌日に!
横浜から少しだけ足を伸ばして鎌倉でのお茶会に行ってまいりました。
修学旅行や遠足で行ったことある方も多いのではないでしょうか。

鶴岡八幡宮では毎月各流派の茶会が催されているそうです。
私たちもお茶券を片手に3席を順番に回ります。
多流派のお茶席での実体験の学びは、楽しくもあり、普段のお稽古とは違う刺激となります。
お茶会って何してるの?と、思われる方も多いかも知れません。
なかなか言葉だけで説明するのはこと足りないのですが・・・
もし、ご興味のある方がいらしたら黒木華さんと樹木希林さん出演の映画「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」をおすすめいたします!
「日日是好日」→★
今回のお茶会も各流派ご亭主による心尽くしのおもてなし。
季節や場所にちなんだお道具、趣向を凝らしたお菓子にと、お客様から「わぁー!」と感嘆の声が上がっていました。
もちろん、私たちもしっかりと見て聞いて、そして五感で感じてお勉強させていただきました。
「あのお菓子がとっても可愛らしくて美味しかった!」
「あのお道具がとっても素敵だった!」
「こういう時期のお茶会にはこんな着物が良いのか。」
と、同行している本間と好奇心を共感できるのが嬉しいんです。
さて、境内の池はちょうど蓮がぐんぐんとのびる時期。
池一面の蓮の花はまるで極楽のようで辺りを散策していると白い鳩を発見!
これは鎌倉土産のアレではないのっ・・・!
お土産は鳩サブレーか!
たまには京都を飛び出して本間との楽しい珍道中でした。
《つづく》
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それでは、また明日。
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【今日の合言葉】
「茶室彼是(ちゃしつあれこれ)」
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梅雨曇りのある日、伊勢木綿店長の本間と気ままな「茶の湯旅行」へ出かけました。
よろしければ皆さまも気楽にお付き合いいただけましたら幸いです。
それでは、新幹線のぞみ号に乗っていざ東へ出発ーっ!
まずはこちら。

東京、南青山のSOU・SOU 青山店からほど近い場所にあるのは「茶事」の体験ができるお店。
「茶会(ちゃかい)と茶事(ちゃじ)」一見同じような意味合いに思えますが、掘り下げると似て非なるもの。
「茶事」は食事にお茶に全ての工程を約4時間ほどかけて行うスペシャルなお茶のフルコース。
この薄暗いお部屋は寄付(よりつき)というお部屋。
もう、すでにスペシャル感を感じずにはいられません!
ここはお茶室へ入る前の待合いのような場所で、まず一呼吸、支度を整えます。
一緒に出てきたこの日のお菓子は、もっちりと涼しげな「蓮餅」でした。
お菓子をいただいた頃合いで茶席へと誘われます。

この小間(茶席)で私たち2人のためのお茶をいただきました。
流派が違えばお手前やお道具立ても変わります。
そんな変化を見て楽しんだり、亭主(お店の方)との会話からお稽古とは違う学びがある、これだからお茶って楽しいのよね〜!なんて、すでに大興奮な私たち。

お茶が終わると広間(広い茶室)に移動して懐石をいただきます。
懐石料理のお稽古はなかなか体験できる機会が少なく、ところどころ覚えてたり、忘れていたり・・・
ではありますが、そんなことよりも贅沢な時間を五感で余すことなく楽しむことに集中!

茶懐石はこの折敷(お膳)を受け取るところからスタートします。
濡れ箸に器の蓋にも水滴がついており、中には炊き立てのご飯。
提供されるものは全て亭主の「おもてなし」の気持ちに基づいた意味のあるもので、客側にもその気持ちを丁寧に受け取るための作法があります。
お茶って堅苦しいな〜と思う理由の一つにもしかしたら「作法」があるかもしれませんが、知れば知るほど納得できる理由があるのも「作法」。
私も「面倒くさい!」と思うこともありますが、意味を知ればきっと温かいおもてなしの心を感じることができると思います。
煮物椀や焼き物、強肴と続き最後はこちら。

蕎麦湯でも入ってそうな湯桶(ゆとう)の中にはお湯とご飯のお焦げ入っており、これで食事を締めくくるとともに飯椀を綺麗に清めます。
懐石の後は本来、濃茶、薄茶と続ますが、こちらのお店では最後にお茶にちなんだカクテル!

これもまた楽しいサプライズ!
何もかもが新鮮な茶事体験に大満足の私たちが続いて訪れたのは・・・

こちらもSOU・SOU 青山店から歩いてすぐの根津美術館。
国宝を7点所有する、日本と東洋美術のコレクションでは国内きっての美術館。
茶人でもあり数寄者でもあった創設者の茶道具が展示されています。
リニューアルに際し、父が仕事で携わったこともあり、学生だった頃には私も幾度となく現場に通った思い出の美術館。
ここでまた、ため息が出るような素晴らしい日本美術と茶道具を鑑賞し眼福のひとときを過ごしました。
まだまだ茶の湯三昧の旅は続くのですが、今回はここまで。
また次回のお付き合いくださいませ!
《つづく》
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それでは、また明日。
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【今日の合言葉】
「茶室彼是(ちゃしつあれこれ)」
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先日、兄姉と共通の友人やそのお友達を交えて茶室で小さなお茶会を開きました。
お茶に興味を持ってくれた同世代7人の「気楽」な集まり。

今回は小間(こま)という電気も冷房もない特に狭い茶室にご案内し、私は濃茶、兄たちが薄茶のお点前しました。
「気楽な」というのはお客様に対しての思いでもありますが、我々自身の言い訳でもあり「お点前間違えちゃうかも知れないけど、大目に見てね!」ということでもあったりします。

世の中に『濃茶』と名のつくお菓子や飲み物は多くあれど、今回おいでくださったみなさんも正真正銘、本当の濃茶は初めて!ということで私の責任が非常に重い。
これでお茶を嫌いになりませんように・・・
と心を込めて神頼み。
ここはもぅ利休さん頼みで濃茶を練りました。

濃茶のお稽古では、ココでこの人がこういうことを訊ねて、こう答える!という「問答」という場面があるのですが、そんなことは構わず出てきた「美味しい!!」という素直な感想がどれほど嬉しく感動したか分かりません。


道具を見て感想を言い合ったり、お菓子をいただく作法など簡単なことは説明を交えてみんなであーでもないこーでもないと実際にやってみるのもリラックスした雰囲気で楽しいのです。
時間が経つのもあっという間で気がつけば、5時間もの間、みんなで語らう時間にななりました。
(みなさん翌日は筋肉痛必須だったようです。)
歴史や文学、政治や哲学といった話題に対して色々な角度からざっくばらんに議論する。
その空間には互いを尊重し打算や損得はなく、ただただ無限に広がる「調和」が生まれた時間。
もしかすると、私たちはもっとコミュニケーションを持てる場を欲しているのかも知れないとすら思える機会でした。
分かりやすさに騙されることなく、分かりやすいことを利用して断言せず、複雑なことをじっくり味わって楽しむ時間。
まさに茶道のようなものに親しむ時間が私たちには必要なのだと思える、そんな1日となりました。
それではまた、ごきげんよう。
《つづく》
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それでは、また明日。
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【今日の合言葉】
「茶室彼是(ちゃしつあれこれ)」
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SOU・SOUに入社してから始めたお茶のお稽古。
ということは、もうかれこれ7年!?
石の上にも3年、畳に正座7年。
三日坊主常習の私が、やめてしまおうと考えることがなかったは先生の楽しいお稽古のおかげでしかありません。
先日、新たにお免状をいただくことができました。
▲許状と先生にいただいた紹巴織(しょうはおり)の帛紗
お茶の世界のお免状は資格とは違い、取得期間に一定の条件があるものの、基本的には師匠である先生の判断でお家元にお許しを取り継いでいただくというシステム。
つまり「許状」は合格証ではなく許可証。
しかし、いざいただけるとなると
「こんな程度の私がいただいてもよろしいのでしょうか」
と謙虚さに見せかけた、弱気な本音が顔を覗かせます。
嬉しくもあり気も引き締まる想いではありますが、お免状をいただくごとに段々と心細くなっていくというのが素直な感想です。
お許しをいただくお点前は「相伝」と言い、テキストやマニュアルのようなものが存在しないため、内容は師匠から弟子へ口伝によって伝えられます。
相伝のお点前はお稽古を通して会得していくしかありません。
もちろんそれだけの心持ちを持って教えていただく特別なことではありますが、お稽古を精進し続けるという意味では決して特別なことではないように思います。
お茶の世界は知れば知るほどに、点前という作法の他に知識や教養といった底なしの学びに気が遠のいていく思いです。
なんでも調べれば答えがわかる、便利でシンプルな一問一答の世の中に慣れすぎてしまった副反応みたいなものかもしれません。
色々な考え方があるかとは思いますが、やはり私の中には「お茶は愉しむもの」という祖父の姿が大きく存在しています。
簡単で目にみえる成果を求めてしまいますが、お茶のわかりにくい成果を長い時間かけて「愉しむ」ということを実践していたのかも知れない、と今ではそんな風に思ったりします。
まずは、恥をかき捨てながら自分でやってみる!を実践してみようと思います。
《つづく》
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それでは、また明日。
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俵屋宗達の「風神雷神図屏風」で有名な京都・祇園の建仁寺。
宋(中国)で禅を学んだ栄西禅師が茶を日本に持ち帰り伝え広めたと言われています。
▲境内には茶の木が植えられており「茶碑」もあります。
境内の牡丹が見頃となった4月20日は栄西禅師のお誕生日。
この日は毎年で「四頭(よつがしら)茶会」なる茶会が開かれています。
現在の茶の湯文化の礎でもあり独自の茶会でもあるため京都市の無形民俗文化財にもなっています。
以前、「ぜひ行ってみたい!」と私が言ったことを伊勢木綿店長の本間が覚えていてくれており、お誘いが嬉しく喜んで行って参りました。
朝イチで受付を済ませても、順番が回ってくるは午後の席。
その間に副席(他流派が設けた茶席)や精進料理をいただきながら順番を待ちます。
▲裏千家のお席は
茶会の意図や場所柄を汲んで全て男性のみで運営されてました
さて、受付の時点で渡された引換券に燦々とする「1」の文字。
これはもしや・・・と思い、受付の方に「もしもお正客の席でしたら私はご遠慮させていただきたいのですが」と申し出るものの取り合ってもらえず。
(※正客とは、茶席で招待客の代表の客。大勢の集まる茶会では本来、お茶の先生や僧侶などなど、とにかく私のような若輩がその席に座ることは天と地がひっくり返ってもないことです。)
しれっと「2」の受付札を持つ本間に
「本間店長、よかったら交換しません?」
と打診してみるも
「いや、大丈夫です!」
とちょと悪い笑顔で断られ・・・。
腹を括って恐れ多くも受付番号「1」の正客を受け止めることに。
ここで「四頭の茶会」のミニ知識を。
建仁寺のお堂の四つの角にそれぞれ1名の正客と6名の相伴客(同席する客)がぐるりと堂内を囲むように配されます。
そこへ建仁寺の僧侶が4手に分かれそれぞれ客の腕に湯を注ぎ茶筅を振ると言うのが流れ。
一応、解説VTRもあります
席順に整列後、席入りいたします。
私が通された席は室町時代の虎のお軸の前
入り口には黒い袈裟の僧侶がずらりと並び、中央の卓で焼香をした後に僧侶が一斉に動き出します。
規律正しい動きは足運びから指の先まで一つ一つに一切の無駄がなく、僧侶と客の一体感はそのひとときを俗世から切り離した非日常感。
私から見える景色は全て逆光であったため、より小宇宙空間にいるかのようでした。
緊張感というよりも放たれる空気感に圧倒され、作法云々ということはすっかり忘れてただただ、その時間を惜しむように身を空間に委ねる思いでした。
実は途中ちょっと分からない作法もあったのですが、僧侶の方が小声でそっと教えてくださったので私のお役目は特になく終わりました。(ほっ!)
こんなにも素晴らしい機会、またあるのでしょうか・・・
と終わった後に少し切なくなってしまいましたが、本間と「来年も来られるように、頑張ろう」と言いながら提灯が灯る祇園町を離れました。
《つづく》
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